本年の「勝手にゲームソフト大賞」は『ロストジャッジメント/裁かれざる記憶』に決定した。
『ジャッジアイズ』の続編として制作された別名 “キムタクが如く2”であるが、前作と比較するとストーリー運びがどうしても残念な出来に思えてしまう。 トリックに関してもツッコミどころが多く、提出された証拠の幾つかは法廷証拠として成立するギリギリの線を突いているので強引さが否めない。
しかし、真相を追う側の脇役の肉付けが格別に上手く、作品への没入感を失うことはない。 さらに今作はユースドラマというアナザーストーリーが潤沢に用意されており、それだけで1本分のゲームとして遊べる内容だった。 “龍が如くシリーズ”には外せないミニゲーム群は些か微妙だったが。
“キムタクが如く”シリーズにも固定ファンがついてきて、3作目の登場を今から待っている人も多いようだ。
2位は『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』。 「無限列車編」までの物語を追体験する絶好のファンアイテムである。 子供向けと侮るなかれ、声優陣の演技が折り紙つきなことはもちろん、最後にゲームを締め括る大塚芳忠さんの語りは絶品。
格ゲーとして評価するよりも「鬼滅」アニメ・アドベンチャーを堪能したい方にお薦めする1本だ。
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