夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

『はやぶさ』のおまけ

2010-11-30 17:34:28 | Weblog
 小惑星探査機『はやぶさ』のカプセルから、最大で直径0.1ミリの微粒子が新しく数百個も見つかったと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。
 今月16日に直径0.01ミリ以下の微粒子が既に発見されていたが、粒子が大きいほど調べやすい為、来月中に電子顕微鏡で小惑星『イトカワ』由来の物質か否かを判別して更に分析する。

 報道によると、微粒子が入っていた円筒容器を下向きにして工具で横から叩いたら、下に置いた皿に大きな粒子が降ってきたらしい。
 JAXAの向井利典 技術参与によれば、
「コンコンと叩いた。 なんとも原始的な方法だが、何も無いという先入観で今までやらなかった」
 とのことだから面白い。
 エンジン停止、交信途絶といった複数のトラブルに見舞われながら、技術者の方々の予測力と的確な判断、地道な努力に支えられた結果、地球に『イトカワ』の物質を送り届け、大気圏突入で燃え尽きた『はやぶさ』。 それは、なかなか叙情的で感動を呼ぶ物語であった。

 綿密な計画及び推測に立脚しつつ、色々と聞けば随所に “人間くさい”部分が垣間見られるのも『はやぶさ』プロジェクトの魅力あるところだ。 甚だアナログな「コンコンと叩いた」が、壮大な “おまけ”となる可能性は高い。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする