夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

ケータイは、もはや電話ではない

2009-08-31 23:20:48 | Weblog
 電気通信サービス加入契約数の、6月末時点における状況を総務省が発表した。 それによれば携帯電話及びPHSの契約数は1億1302万5000件で、人口普及率が88.5%に到達したとのことだ。 確かに地下鉄でも乗ろうものなら、ほぼ全員が携帯電話を覗き込んでいるかに見える。

 テレビに続き、昨日携帯電話を買い替えた。 理由の1つは、当初は仕事重視で利用していたのが次第に私用の頻度が増え、元機種のままでは発生料金が割高になったこと。 もう1つは経年変化により、フル充電しても待ち受け時間が非常に短くなってきたこと。
 中間機種に変更しただけだから、水にやたら強かったり、海外で大活躍したり、勝手に消費カロリー計算したりはナシなのだが、前機種とは比較にならぬほど機能が増えている。 これはもう単なる電話機ではない。

 便利だ。 実に便利な道具だ。 その昔、好きな人との待ち合わせに失敗しそうになって胸が潰れる思いをした世代は、
「あの時、双方がこれを持っていたらなぁ」
 などと嘆息するであろう――あっ、私じゃないから。 ええ、違いますとも!
 しかし、便利になれば気苦労も増える。 「無い苦は病まぬ」という言葉がある。
 彼氏からメールの返信が来ないとの御相談が以前、20才代の女性からあった。
「今日メールしたのに、まだ返事がないんです」
「いつメールしましたか」と問えば、
「30分ぐらい前です」
 お気の毒としか言いようがない。

 2年前に突然逝去した友人は、音楽業界を奔り回っていたのに携帯電話を持たなかった。 そんな彼は
「携帯片手に前から夜道を自転車で走って来られると、生首が飛んでくるように見えて真剣に驚く」
 とも言っていた。
 但し、もし彼が携帯を持っており、素早く連絡が着いていたならと考えるのは事実である。


コメント (2)
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