夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

紫陽花日和 ~その二~

2006-06-26 02:25:04 | Weblog
 九州のほうで大雨が降っているようだ。
東進して来るとすれば、今日から再び雨続きになるのだろうか。
真夏のような晴れ間に覆われるかと思えば、翌日が土砂降りになるといった傾向の梅雨で、気象庁も予想し辛いかもしれない。

あじさいといえば、母校の学園祭の名前が 『紫陽花祭(あじさい)』だった。
6月に行なわれることが、その名の由来と記憶している。
美術部の模擬店で、絵の色紙や手作りブローチを販売したのを思い出す。
絵には少々自信があったので胸を張って売ったが、問題は手作りブローチにあった。
数名の部員が全員、ブローチを製作したのだが、現在のような優れた水準のパーツや接着剤が無かった。
義理で先生方が主に、購入して下さったのは良いが――
尊敬するS先生が、私の作ったブローチを手にとられた時だった。
素敵なお母さんタイプのS先生は、小さな娘さんの為にそれを選ばれた。
「可愛いねぇ、これ貰おうかな」とおっしゃった先生の手の中で、本体から留め金部分がぽろと取れたのである。
素早くブツを引ったくり、無理矢理ぐいぐいっと留め金を直し、「大丈夫なの?」と問う先生に笑顔で渡す。
「だ、大丈夫です!」
やや不安げな顔ながら、先生は買って帰られた。

ごめんなさい、ちっとも大丈夫じゃありません!

結局クレームは来なかったけれど、未だにその事が忘れられない小心者の思い出なのだ。


コメント (2)
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