昨日はお昼のNHKニュースに始まり、午後1時半の衆議院本会議開会から内閣不信任決議案が否決されるまで、賛成、反対演説の途中少しは居眠りをしたかもしればいが、テレビを見続けた。賛成票(白票)を投じた民主党議員はたった二人、バッカみたいな成り行きだった。
菅首相が民主党代議士会で挨拶をした。メモを取っていないのでその要点を時事ドットコムから引用する。
(2011/06/02-13:20)
首相の掲げた三つの目標の一番目は当たり前として、二番目、三番目が民主党の政権維持のためのものであることに、たとえ身内の民主党代議士会での発言としても、「大震災からの復旧・復興に道筋を付け、福島第1原発事故の一日も早い収束を図ることに全力を挙げる」ための行動目標に値するものかと、取ってつけたかのような印象を抱いた。また「大震災(への対応)を最優先に取り組む。一定のめどが付いた段階で、私がやるべき一定の役割を果たせた段階で、若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい」の件では、「若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい」とは具体的にどういうことだろうと理解できなかった。これがまさか菅首相の「辞意表明」とは私にはピンとこなかった。
あれっと思ったのがそれに続く鳩山前首相の発言で、これを毎日新聞から引用する。
(2011年6月3日 東京朝刊)
要は代議士会に先立ち二人の間で(同席者があったようであるが)話し合いがもたれ、「一定の仕事を果たしたあかつきには辞職して欲しい」と鳩山さんが菅さんに申し出て、その話し合いの場でどのような言葉が交わされたのかわ分からないが、少なくとこの代議士会で菅さんが「重大な決意を自身の言葉で述べた」と私(鳩山)は理解するというのである。
私が理解できなかった「若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい」という菅さんの言葉が、鳩山さんには辞意表明と理解できたということなのであろう。しかしこれでは第三者に対して説得力はゼロである。その後伝わってきた話では上の三つの目標として挙げられた確認事項の書面には、首相退陣を約束または示唆する文言はどこにも無い。さらに言質として取られかねない署名文書は、首相の「同じ党の人間だから、信用してください」の一言に躱されてしまったと伝えられている。信じられない詰めの甘さであるが「Trust me」を乱発した鳩山さんの自縄自縛であろう。いずれにせよこれで勝負ありで、鳩山さんが内閣不信任案反対を表明することで民主党内の大勢が決し、内閣不信任決議案採決にあたり民主党議員が15名欠席し、賛成票(白票)を投じたのは既に離党を表明していた議員1名を含めただの2名だけであった。
菅首相の辞職時期をめぐってさっそくあれこれ取り沙汰されているが、要はその次、誰が次期首相に選ばれるかである。国民の審判を仰ぐことなく民主党内でのたらい回しだけは何としても避けなければならない。そのために良識ある国民の衆智をなんとか結束できないものだろうかと思う。
菅首相が民主党代議士会で挨拶をした。メモを取っていないのでその要点を時事ドットコムから引用する。
私たちの置かれた状況は、何としても大震災からの復旧・復興に道筋を付け、福島第1原発事故の一日も早い収束を図ることに全力を挙げることだ。三つのことを目標としてこれから行動していく。
一つは震災の復旧・復興に全身全霊で最大限の努力をする。二つ目は、民主党を決して壊さない。そういう根本に立って行動する。三つ目は、今のわが党中心の政権を自民党政権に戻すことがないよう、しっかりと対応していく。
(中略)
大震災(への対応)を最優先に取り組む。一定のめどが付いた段階で、私がやるべき一定の役割を果たせた段階で、若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい。大震災、原発事故に一定のめどが付くまで、ぜひとも私に責任を果たさせてほしい。そのためにも、不信任案に対し、民主党一致団結しての否決という対応をお願いする。
一つは震災の復旧・復興に全身全霊で最大限の努力をする。二つ目は、民主党を決して壊さない。そういう根本に立って行動する。三つ目は、今のわが党中心の政権を自民党政権に戻すことがないよう、しっかりと対応していく。
(中略)
大震災(への対応)を最優先に取り組む。一定のめどが付いた段階で、私がやるべき一定の役割を果たせた段階で、若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい。大震災、原発事故に一定のめどが付くまで、ぜひとも私に責任を果たさせてほしい。そのためにも、不信任案に対し、民主党一致団結しての否決という対応をお願いする。
首相の掲げた三つの目標の一番目は当たり前として、二番目、三番目が民主党の政権維持のためのものであることに、たとえ身内の民主党代議士会での発言としても、「大震災からの復旧・復興に道筋を付け、福島第1原発事故の一日も早い収束を図ることに全力を挙げる」ための行動目標に値するものかと、取ってつけたかのような印象を抱いた。また「大震災(への対応)を最優先に取り組む。一定のめどが付いた段階で、私がやるべき一定の役割を果たせた段階で、若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい」の件では、「若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい」とは具体的にどういうことだろうと理解できなかった。これがまさか菅首相の「辞意表明」とは私にはピンとこなかった。
あれっと思ったのがそれに続く鳩山前首相の発言で、これを毎日新聞から引用する。
そして、一定の仕事を果たされたあかつきに、大変恐縮だが、身を捨てていただきたい、職を辞していただきたいということを、お願い申し上げた。そのことによって、身を捨てて、国難を救っていただきたいということも申し上げた。そのことに対して、先ほど首相が重大な決意を自身の言葉で述べられたと私は理解する。
具体的には、復興のために現在議論を進めている復興基本法案を成立させる。さらに2次補正予算案の早期編成のめどをつけていただく。成立というよりもめどをつけていただきたい。そのあかつきに恐縮ながら、自身の身をお捨て願いたいということも申し上げた。首相と鳩山との間で、合意した。
具体的には、復興のために現在議論を進めている復興基本法案を成立させる。さらに2次補正予算案の早期編成のめどをつけていただく。成立というよりもめどをつけていただきたい。そのあかつきに恐縮ながら、自身の身をお捨て願いたいということも申し上げた。首相と鳩山との間で、合意した。
要は代議士会に先立ち二人の間で(同席者があったようであるが)話し合いがもたれ、「一定の仕事を果たしたあかつきには辞職して欲しい」と鳩山さんが菅さんに申し出て、その話し合いの場でどのような言葉が交わされたのかわ分からないが、少なくとこの代議士会で菅さんが「重大な決意を自身の言葉で述べた」と私(鳩山)は理解するというのである。
私が理解できなかった「若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい」という菅さんの言葉が、鳩山さんには辞意表明と理解できたということなのであろう。しかしこれでは第三者に対して説得力はゼロである。その後伝わってきた話では上の三つの目標として挙げられた確認事項の書面には、首相退陣を約束または示唆する文言はどこにも無い。さらに言質として取られかねない署名文書は、首相の「同じ党の人間だから、信用してください」の一言に躱されてしまったと伝えられている。信じられない詰めの甘さであるが「Trust me」を乱発した鳩山さんの自縄自縛であろう。いずれにせよこれで勝負ありで、鳩山さんが内閣不信任案反対を表明することで民主党内の大勢が決し、内閣不信任決議案採決にあたり民主党議員が15名欠席し、賛成票(白票)を投じたのは既に離党を表明していた議員1名を含めただの2名だけであった。
菅首相の辞職時期をめぐってさっそくあれこれ取り沙汰されているが、要はその次、誰が次期首相に選ばれるかである。国民の審判を仰ぐことなく民主党内でのたらい回しだけは何としても避けなければならない。そのために良識ある国民の衆智をなんとか結束できないものだろうかと思う。