星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

大阪フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール

2020-01-22 | LIVEにまつわるあれこれ
昨夜は大阪フィルハーモニー交響楽団さんの 第52回東京定期演奏会に行って来ました。 私、大阪フィルさんは初めてです。
(いつものように クラシック初心者&片耳難聴者の私的な鑑賞記です♪)




今回は曲目で選びました。
エルガーのチェロ協奏曲は こちらのウルバンスキ君指揮のCDでほんとよく聴いている好きな曲なので、 このチェロ曲を生で聴いてみたくて…
Elgar Cello Concerto Zuill Bailey (apple music)

昨夜の奏者、 スティーヴン・イッサーリスさんのチェロ演奏をすごくすごく楽しみにしていて、 以前別のかたのチェロ演奏… ラ・フォル・ジュルネだったかな? あのときのチェロが国際フォーラムの少し遠い席で あまり聞こえがよくなかったので、 今度こそは… と思って できるだけチェロに近い席に、、 と。。

、、 でも でも、、 あぁ クラシックコンサートの座席って難しい… 
確かに イッサーリスさんの繊細なチェロのガット弦と弓とが生み出すかすかな音色、、 指使いやピッチカートの響きまで、 すごく楽しむことが出来た席でした、、 だけど サントリーホールのステージって結構狭いのでしょうか、、 ヴァイオリンのかたの椅子はステージの前面すれすれに左右いっぱいに並んで、 客席も横幅いっぱいにステージと並行にならんでいるので 中央部以外の列だと ヴァイオリンさんなどの自分の前方の奏者の音が結構強く聞こえてしまう、、 (特にわたしには…)

サントリーホールって ヴィンヤード(葡萄棚)形状のホールだと思っていましたけど、 そういえば一階S席の並びはほぼ横一直線で ステージよりもかなり低い位置にあるのでしたね、、 いつもバルコニー席ばかりだったので、 今回初めてS席前方を経験したのです。。

オーケストラの演奏が加わると、 イッサーリスさんの柔らかなチェロの響きがオケの弦楽器に埋もれてしまう、、 もっと後ろのほうの席にすれば良かったのかなぁ、、 少なくともステージよりも少し高くなる座席の位置、、 10列以降くらい? 席選びって難しいですね。。

イッサーリスさんがアンコールで弾いた カザルス(ビーミッシュ編)「鳥の歌」 は素晴らしかったです。 静かに繊細に… いつまでもいつまでも聴いていたい音色。。 
エルガーも、 アンコールも、 あっという間に終わってしまった感じがして もっとイッサーリスさんのチェロに浸っていたかったなぁ…

休憩後のブルックナー3番。 
この曲は ARTEコンサートか何かをネットで見ていた時に、 フィンランドの指揮者 Jukka-Pekka Sarasteさんの指揮で聴いたのがとても印象に残って、 それでブルックナー3番聴いてみたい~~ ということで今回の演奏会さがしたのでした。

ユッカ=ペッカさんので聴いた時には なんというか重々しい印象が強かったのでしたが、 大阪フィルさんのは(もちろん座席の関係もあって) ものすごくパワフル。 弦楽器の圧もすごいし、 その向こうからトランペットの管楽器が強く強くまっすぐに響いてきて、、

ほんと席位置の重要さを感じてしまった今回でした。。 もちろん 指揮者さんよりも1階席は後ろにあるわけなんですが、 管楽器の直接音が耳に痛いほどで、 その代わり弦楽器にはばまれて木管とかはすごく抑えられた感じになってしまって、、 それからステージより低い位置にいるためか、 ティンパニーさんの雷鳴のような連打も バルコニー席で聴くような湧き上がってくるような響きには聞こえない。。 あのトランペットさんらと正面に向き合う形の指揮者さんには 全体の音がどういう風に聞こえているのだろう…と すごくそういう所が気になってしまった今回でした。 一階前方席すこし片側寄り、、という座席からすると オケの全体像が完全にはわからずに、 音色も(反響音のない直線的に聞こえる)硬質な響きに感じられて、 せっかくの大阪フィルさんを聴く機会だったのに、 うまく全体像がつかめないものとなってしまいました… (なんにも感想にならずゴメンなさい!)

第四楽章の管楽器など すごい迫力だったので、 あれをもう少し後方席か、 バルコニー席で全体的な音を聴いてみたかったです。 良い演奏だったのはまちがいないと思います。

 ***

新年にみなとみらいホールで聴いたニューイヤーコンサートが、 3階席だったにもかかわらず 全体にとても柔らかな響きで、 確かに音圧・音量という点では若干小さ目にはなるけれど、 でもオーケストラを聴くには少し離れた 上のほうからの位置のほうがいいのかなぁ… と、 今回はすごくいろいろ考えさせられたコンサートでした。 ほんと座席の位置って難しい…

ステージ後方の(一番安い)P席で聴いた サイトウキネンも、 ゲルギエフさん指揮のPMFも、 それぞれの楽器の聞こえ方とか気になる感じはほとんどなく楽しめたんだけどなぁ、、、 ひとつ考えられるのは 楽器よりも低い位置では聞かない方がいいということなのかもね… 

う~む、 でも それぞれのホールの特性とか 座席の位置の聞こえ方とか、、 奥が深い。 また絶対 通ってしまいそう… サントリーホールも、 ミューザも、、

そして ブルックナーは結構 自分は好きだと気づいたので また他の交響曲も聴きに行こうと思ったのでした。

ちなみに、 ユッカ=ペッカ・サラステさんは ご自身のオフィシャル youtube チャンネルを持っていらして 何曲もコンサート映像が載っているのをさきほど発見しました(嬉♪) お得意のシベリウスも聴けます。
ブルックナー3番はこちら⤵
Bruckner: Symphony No. 3 - Jukka-Pekka Saraste & WDR Symphony Orchestra


あと、、 昨日ちょっと思ったのは… 
演奏が終わったときの拍手が、 最近わりと早くなっていませんか…? 昨夜もけっこう演奏が鳴り終わった瞬間にすぐ拍手が来たような気がして、、 

個人的には演奏が止んで、 指揮者さんが動きをとめたあとゆっくりと姿勢を下ろして、、 そのあとの静寂を一呼吸(ひと呼吸って、 息を吸ってーーー吐いてーーくらいの時間のことよ)おいてから、 拍手がじわーっと湧き上がってくるほうが好きなんですけど。。 

終演後の静寂も  音楽だと思うから…

この記事についてブログを書く
« シュトルムの『みずうみ』と... | TOP | どの順序で読む?:ジグムン... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | LIVEにまつわるあれこれ