星のひとかけ

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緊張とやすらぎの呼吸…

2023-12-04 | LIVEにまつわるあれこれ
12月になりました。

先月のベルリン・フィル公演につづいて、 先週の土曜日 ベルリン・フィル八重奏団の公演を聴いてまいりました。 ベルリンフィルメンバーの個々のかたの音色を、 一度間近で聴いてみたかったんです。

ベルリン・フィル八重奏団 ミューザ川崎シンフォニーホール

シューベルト:6つの楽興の時op.94 D780(ハンズ・アブラハムセンによる八重奏編曲版)
細川俊夫:《テクスチュア》八重奏のための(2020)日本初演
シューベルト:八重奏曲へ長調D803

樫本大進 :第1ヴァイオリン
ロマーノ・トマシーニ :第2ヴァイオリン
パク・キョンミン :ヴィオラ
クリストフ・イゲルブリンク :チェロ
エスコ・ライネ :コントラバス
ヴェンツェル・フックス :クラリネット
シュテファン・ドール :ホルン
シュテファン・シュヴァイゲルト :ファゴット



ぴったりと呼吸の合った同じ楽団メンバーによる八重奏は、 やはり言うまでもなく素晴らしいものでした。 それぞれの音色がクリアに際立つ部分と、 ひとつのハーモニーとして湧きあがる(そう、ここでも音色が湧き上がる、 空間に生まれ出る、という)感覚を味わいました。 全体が響き合った様子は、8人のソリストによる演奏というよりも まるでオーゲストラの演奏のように壮大で、あんなに大勢のオーケストラがいつもは並ぶミューザのステージが こんなに小さかったかしら… と不思議に思えるほどでした。

前半2曲目の、細川俊夫氏作曲の《テクスチュア》がとりわけ良かったです。 第一ヴァイオリンが主旋律を奏でるというような音楽ではなくて、 円を描くように立ち 向かい合った8人が、 いろんな対角線上で音色を交錯させ、 掛け合い、 響き合い、 その緊張や交歓や響き合いがアラベスクのように複雑な絵を描いているようで…

 ***

ヴァイオリン、ビオラ… 低音弦の響き… 管楽器の透明さ… 楽器に対する自分の感じかたや好みについてなど、 あらためて自分で知るというような発見もありました。 それはきっとこれからのオーケストラやリサイタルの聴き方にも生かされていくような気がします。






さあて、、
自分へのご褒美を楽しませていただいた後は、 年末までの日々のおしごとに精を出しましょう。

音楽を歓びをもって聴くこと 聴きに行けることの幸せ。 朝起きて、きょうもいつも通りの朝食が作れてお掃除お洗濯をして、 ひとやすみの珈琲が飲める幸せ。。 そんな風になにごともなく身体がうごけることのあたりまえで無い幸せ。


こんな貴重で有難いことは無いと自分でわかっているから。


感謝を…






ミューザ会場内のツリーも可愛らしかったです♪
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