8時45分

いつも夜８時４５分になったら、「カチッ」と、音が聞こえます。
はじめは「何かなぁ。」と、思っていたのですが、気になったら、気味が悪くなるのです。
「いつも、８時４５分は何かの印。」と、自分で思いながら、暗い部屋で、「カチッ」を聞いていました。

少し前、父がパニックを起こし、「俺は何人いるんだ。」と、言っていたのを思い出します。
「もしかして、心霊的なものがあるのかも。」と、思っていたのですが、あまりに怖いので、明るい昼下がりに部屋の中を見て回りました。
すると、目覚まし時計があるのです。
今は使っていないけど、針が刻々と時を刻んでいます。
よく見ると、８時４５分ごろにアラームが鳴るように、セットされているのです。
多分、音は鳴らないけど、アラームがリセットされて、「カチッ」と、音がするようです。

これで怖くなくなりました。
夜、寝ようとして、「カチッ」と音がしたら、目覚まし時計がリセットされた音。と、認識することになります。
何でも、怖い時は確かめないといけないのです。
怖いままだと、変な妄想が沸き起こって、それこそパニックを起こします。
調べてよかった。と、毎晩「カチッ」を聞いています。