ごじらいく

足跡の先に・・・

湿った土のにおい

2017年10月23日 | 日々のつぶやき
あのすごい台風がもたらしたものは、家の雨漏りでした。
「なんと、殺生な。」と、思うのです。
しかも、水が落ちてくる場所は、父が毎日、懸命に拝んでいる神棚の上。
えげつないなぁ。と、思いました。

原因はわかっているのです。
それは、雨どいなんです。
どうも、雨どいが細くて些細なゴミが詰まりやすいのです。
台風が来る前に母が大工さんに連絡をしていたんですが、「晴れたら来る。」と、当たり前な答えが返ってきました。
屋根に上るのに、雨が降っていたら足元が滑って危ないから。
もう何日も雨が降り続いていて、大工さんは一向に来なかったんです。
その上に、あの台風が来たから、最悪の結果になりました。

水がどこかを伝って落ちてきます。
素人では、どうなっているのかわからないのです。
仕方ないから、適当に水を受けるバケツを置くことになります。
バケツが、バケツを呼んで、神棚の上は、神様が住むと呼ばれる社みたいなものをどけて、バケツが占領することになります。
私たち家族は、この日ほど台風が早く去るのを待ち遠しかったことはありません。

台風一過。
朝、起きると、もうすでに綺麗な空になっていました。
茶の間に行くと、ムッとするほど、湿った土のにおいがします。
あれは、家が湿ったにおいです。
私は、見て見ぬふりをしましたが、父が懸命に神棚の上のバケツをどけさせていました。
今日は、拝むのは無しみたいでした。

台風って怖いなぁ。と、思います。
高齢者の携帯に何度も避難勧告のメールが届いていました。
「私は、助けてもらえないのか。」と、がっくり肩を落としました。
「まだ、若いからかなぁ。」と、自分を慰める中年のおばさんでした。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« へりくだって欲しかった | トップ | 大阪弁 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々のつぶやき」カテゴリの最新記事