何か黒いもの

電気の消した台所で、不意に足元に黒いものがあります。
「ご。ごきぶり。」と、思ったのですが、まったく動かないのです。
恐々、電気のスイッチに手をやり、周りが明るくなったとき、その黒いものがはっきりしました。

なんと、天天のうんこです。
ちょうど大人のごきぶり大の大きさのものが転がっているのです。
天天トイレを見ると、ちゃんとうんこがあります。
一個だけお尻にくっついてトイレからはみ出したのかも。
恐怖がいっぺんに消えました。
ここ十数年、家でゴキブリを見ることがなくなったのです。
多分、夏になると、「コンバット。」という、ゴキブリの殺す薬を置くのです。
これが功を奏したのかも。

天天のうんこは、一個だけ真っ黒くて、ほんとゴキブリのようでした。
叫び声を出す前に、電気をつけたので、恥をかかなくて済みました。
おそるべし天天。

うんこは、まとめて新聞にくるみ、玄関に置いておきました。
きっと、母は怒るはずです。
「うんこを玄関に置くな。」と。
でも、外のごみ箱に入れるには、もうパジャマで邪魔くさい。
明日、一番に捨てることにします。
ゴキブリでなくてよかったです。