退院の父

しばらく、入院すると思っていた父が帰ってきました。
ある意味、安心であるとともに、また窮屈な生活が復活する。という複雑な思いがします。
でも、よほど父も答えたのでしょう、今のところ、自ら布団を敷きおとなしく眠っています。

何が原因で、下血をしたかは、詳しくは聞いていないんですけど、腸がおさまったので返されることになりました。
ついでに、脳のMRIも撮ってもらったそうです。
これも、詳しくは聞いていないんですけど。

家の中をよたよた歩く姿は、もう老人です。
若かりし頃の姿を思い出すこともなくなりました。
今だから言えることですが、「ぴんぴんころり」が最高の死に方だと思っていたのですが、それじゃあ、ものすごく寂しすぎるように感じました。
徐々に年老いて、病になったり、体が動かなくなったりしながら、最後にいなくなる。というのが家族の心は安心なのかもしれません。
「ぴんぴんころり」は、私自身の最適な死に方ではないか。と思います。

まあ、それなりに元気に帰ってきて、本当によかった、と思います。
しばらくは、おとなしく養生してもらいます。