「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「清しく香る」

2015-09-12 12:30:11 | 和歌

 「ジンジャーリリー」の清楚な姿を、広島からメールでお届け下さった。メールを開いたら、清々しく香りたったかと思われた。 「うつろ庵」の近くの遊歩道にも、背の高いジンジャーが植えられているが、最近になって開花した。 散歩の途上で虚庵夫人と顔を寄せ合って、香りを愉しんだ。


                        撮影とご提供 片岡勝子様

 この花には懐かしい想い出がある。
孫のCameron君がまだ2歳の頃、ハワイ・マウイ島のロッジを2週間ほど借りて、じじ・ばばとCameron君の家族で楽しんだ。ロッジの裏庭には、「ジンジャーリリー」の清楚な花が咲いていたのだ。暖かな気候ゆえか、背丈は2メートルを越える程だった。
じじに抱っこされたCameron君が手を高く伸ばして、「ジンジャーリリー」の花を引き寄せ、花に顔を埋めて遊んだのが懐かしい。

 ビーチまで芝が続く広い庭でCameron君と遊び、隣のゴルフ場でじじ・ばばは何回かラウンドしたが、コースにも「ジンジャーリリー」の花が咲き、マンゴーが木にぶら下がっていたのも想い出される。

 花梨の床材の端切れを丁寧に加工し、「いろは」51文字を彫刻刀で彫った「積木」を、お土産に持参した。小さな手で積木を並べ、積み上げてては崩し、キャッキャと遊んだことも懐かしい。


           清しくも香り立つかな白妙の

           ジンジャーリリーの写真を開けば


           夕暮れの薄暮の散歩に浮かぶかな

           白妙の花ジンジャーリリーは


           
           はからずも

           おぼろな記憶が蘇えり

           ハワイ・マウイのロッジにて

           孫を抱けば手を伸ばし

           ジンジャーリリーに顏うずめ

           キャッキャと遊んだ遠き日は

             じじ・ばば孫との 宝の想い出


           ビーチまで

           拡がる芝生に寝転べば

           孫は馬乗りご機嫌の

           笑みも声をも甦り

           隣のゴルフのコースにも

           白妙の花ジンジャーが

             香りて語りぬ 寛ぎなされと 

             
           ジンジャーの

           白妙の花は清しくも

           香れば数多の思いをば

           人と人とも繋ぐかな

           この先何を紡ぐらむ

           この先何を託さむか

             ジンジャーリリーの 華と香りに