「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「ムスカリとヒヤシンス」

2015-03-26 16:34:07 | 和歌

 テラスの足元に、ムスカリとヒヤシンスが咲いた。草丈の低いムスカリとヒヤシンスが咲き終わると、次には水仙と紫蘭が待ち受けている、「うつろ庵」の花壇だ。



 ご近所の飼い猫たちが花壇を掘って困るので、篠竹を疎らに敷いて猫予防にした。
お見苦しいがご勘弁願いたい。

 ムスカリの花が咲いて間もなくは、細葉はまだ短く本数も少なくて控えめだが、花茎の足元の花房が次第に咲いて、花の房数が増える頃になると、細葉の数も長さも忽ちに繁茂して、篠竹が見えなくなる。そんな頃のムスカリの細葉は、しどけない姿に変貌するが、群れ咲く房花との対比が、何とも微笑ましい。年毎にムスカリの株数が増えるのは、この花壇がお気に召したということであろうか。 

 ムスカリの花房の隣で、ヒヤシンスが殆ど同じ時期に咲き初めて、かなり長い日数にわたって咲き続け、愉しませてくれる。花の寿命を長く保てるのは、葉も花も肉厚なのがその秘密かなと想像するのだが・・・。
花の寿命とエネルギー保存の法則は、関係ないのだろうか?


           ムスカリの壺花の房かかげるは

           春の祭りの花灯篭か


           咲き初めし頃のムスカリ控えめな

           細葉の長さもその数もまた


           房花の数増す頃のしどけなき

           細葉の様は「尽す」姿か


           何時しかにムスカリの数いや増すは

           この花園をお気に召すかも


           些かに草丈高く共に咲く

           ヒヤシンスかな兄貴の気分か