「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「千日紅とシジミ蝶」

2014-12-07 14:09:14 | 和歌

  千日紅の写真を撮っていたら、種類の異なる千日紅に出遭った。



 見慣れた千日紅は、首長で葉は円みを帯びているが、この千日紅の葉は細長く羽毛が生えていて、花の色も赤味を帯び、小花自体は黄色だ。自宅に戻ってあれこれ調べたら、「黄花千日紅」と判明した。

 陽だまりに咲く千日紅に、「シジミ蝶」が止まって花蜜を吸っていた。
かなり忙しく花から花へと飛び回るので、カメラを構える虚庵居士はすっかり翻弄された。

 シジミ蝶とじじの追いかけっこは、他人が見ていたら滑稽な姿だったに違いあるまい。 リタイヤした爺ゆえに、こんな長閑なお遊びも楽しめるが、現役組の皆さんであれば時間がモッタイナイと呆れることであろう。

 こちらの千日紅も、普段見慣れた千日紅とは若干異なる様だ。このお花畠の主は、育てている花に拘りが在るのかも知れない。
高が千日紅とは言え、一寸した違いをご自分の花壇で試みて、お愉しみなのであろう。気まぐれな散歩の途上で、そんな花達を愉しませて貰えるとは、望外の歓びだ。




           千日紅? ふだん見慣れたあの花と

           どこかが違うこの花は


           よく見れば小花の集まるその中に

           黄色の小花を見つけてあれれ!


           あれやこれお花の図鑑を調べれば

           花の名前は「黄花千日紅」


           シジミ蝶の忙しく舞うを目で追えば

           花から花へと花蜜吸うらし


           シジミ蝶を写さむとして構えれば

           爺をカラカイ ぱっと舞うかな


           中腰の爺と小蝶のオッカケッコ

           千日紅も呆れるお遊び