「大寒」を迎えたにも拘らず、散歩の途上で珍しい花に出会あった。
「オキザリス・バーシカラー」との名札が添えられていた。道路に面したフェンスの直ぐ脇の一株は、道行く人びとにとっても注目の的であったに違いあるまい。
家人のサービス精神が見て取れる名札であった。
メガネを持参し忘れたので、ピンボケ写真になったのが残念だ。白い花弁の紅の縁取りが、莟の状態では渦巻状になっていることから、”Versicolour”との名が付けられたものであろう。念のため調べたら、この花は極めて耐寒性に優れ、11月ころから真冬にかけても花を付けるという。横須賀のような雪も霜も降らない土地では、将に打って付の路地花だ。球根草だというから、探し求めて「うつろ庵」の庭にも来年は咲かせたいものだ。
歩み来れば足元に咲く小花らが
じじ・ばば見上げて 笑みを湛えぬ
花株に名札を添えるは人びとの
問いに応える雅のこころか
どの花も冬の陽ざしを恋うるらし
西に傾くお日様向くは
白妙の小花の花びら紅の
縁取り渦巻く莟なるかな
オキザリス 三つ葉にあらずも細長き
小葉のまにまに莟渦巻く
縁あらば探し求めてうつろ庵の
庭にも招かむバーシカラーを