「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「オキザリス・バーシカラー」

2012-01-20 20:39:29 | 和歌

 「大寒」を迎えたにも拘らず、散歩の途上で珍しい花に出会あった。

 「オキザリス・バーシカラー」との名札が添えられていた。道路に面したフェンスの直ぐ脇の一株は、道行く人びとにとっても注目の的であったに違いあるまい。
家人のサービス精神が見て取れる名札であった。

メガネを持参し忘れたので、ピンボケ写真になったのが残念だ。白い花弁の紅の縁取りが、莟の状態では渦巻状になっていることから、”Versicolour”との名が付けられたものであろう。念のため調べたら、この花は極めて耐寒性に優れ、11月ころから真冬にかけても花を付けるという。横須賀のような雪も霜も降らない土地では、将に打って付の路地花だ。球根草だというから、探し求めて「うつろ庵」の庭にも来年は咲かせたいものだ。


 

          歩み来れば足元に咲く小花らが

          じじ・ばば見上げて 笑みを湛えぬ 


          花株に名札を添えるは人びとの

          問いに応える雅のこころか


          どの花も冬の陽ざしを恋うるらし

          西に傾くお日様向くは


          白妙の小花の花びら紅の

          縁取り渦巻く莟なるかな


          オキザリス 三つ葉にあらずも細長き

          小葉のまにまに莟渦巻く


          縁あらば探し求めてうつろ庵の

          庭にも招かむバーシカラーを
 

        




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