「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「花水木」

2006-04-30 17:33:17 | 和歌

 花水木が咲いて、草木も初夏への準備を整えつつあるのが感じられる季節になった。

 住宅街で見かける花水木は、自由奔放に枝を伸ばせる環境に無いので、枝を剪定されて「こじんまり」と仕立てられているのが、花水木には気の毒だ。よそ様の庭木に注文を付けるのは失敬だが、一本だけ虚庵居士お望み
通りの姿のベニハナ花水木に出会った。
梢には枯れ枝も見られるが、自然の侭の姿にほっとさせられる。

 日本から桜の苗木が贈られたのは、明治四十五年だという。
米国からは国民的な花木・dogwood (ハナミズキ)が、数年後に届けられたと言う。


             
             「さくら」にぞ託す心のかへしとて

             紅白花咲く「ハナミズキ」かな


             行く春を惜しみて咲くや花水木

             さ枝の紅花まばらぞよろしき








             
             紅の花芯の辺り群れて咲く

             真の小花を君見つらむか