「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「三葉つつじ」

2006-04-21 00:10:50 | 和歌

 既に半月ほど日にちを経たが、虚庵夫人と散歩していて、見事に咲き誇った「三葉つつじ」に出会った。




 三葉つつじは一般のつつじが咲く前に、しかも一枚の葉も付けずに艶やかな花を咲かせるので、溺愛する数寄者も多いようだ。木の丈もかなりの大きさに育つので、咲き誇った姿は誠に見事なものだ。 花びらは下二枚が独特な形で、山折れになって己を主張しているかのようだ。

 小枝に溢れて咲く様は、燃える想いを全身で訴えているように見える。







             手をとりてたまぼこの道妹と来れば

             花燃ゆるかも 三葉つつじは



             若くして斯く花燃ゆるを相見なば

             こころの炎をいかが消しけむ