「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「華やぎ溢るる」

2006-03-15 20:12:27 | 和歌

 「うつろ庵」の隣のお宅の、杏が綻んだ。

 その内に、ブログに掲載してご紹介しようと、モタモタしていたら、一日二日のうちに、満開となった。杏は、梅の花とよく似ていて、虚庵氏には見分けが付かないが、梅に比べて花付が密のようだ。蕾の付き方を見ても、かなり団子になっているので、花が咲いた状態では、「華やかさ」がある。

 地続きのお隣の庭に咲く杏であるが、借景として愉しませて頂いている。
「うつろ庵」の敷地の植木は、剪定など何かと手間が掛かるが、「借景は、手が掛からない気楽なもの」などと、無粋な屁理屈をいいつつ、愉しませてもらっている虚庵氏である。

  




 
             梅につぎ杏の蕾もふくらめば

             間近なるらしのどかな春日も


  





             やがて咲くと

             待ち居るいとまの昨日今日
          
             杏の梢は華やぎにけり

  






             杏花 嫁ぐ娘の心とや

             華やぎ溢るる枝先なるかな