「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「鴇色のさくら」

2006-03-01 00:09:26 | 和歌

 「うつろ庵」の河津桜が咲いた。

 一昨年の暮れに、小さな苗木を虚庵夫人が買ってきて鉢植えにしたら、昨春は律儀にも花を三つ四つ咲かせて呉れた。しかも深紅の可愛いサクランボまで付けて愉しませてくれた。
サクランボも黒くなった初夏に、虚庵夫人は重い鉢を庭の片隅まで移動して、狭い庭に植え替えた。その際に、思い切り良く枝をバッサリと切り詰めて、暫らくは花も付けまいと諦めていたが、多くの数では無いが、今春も見事な花を咲かせて呉れた。

 「うつろ庵」のシンボル・ツリーは、「門被り松」と「檜の大木」であるが、何れ河津桜も大きく育ってシンボル・ツリーに加わるのだろうか。

  

 




             とつぎきしかはづ桜はきさらぎの

             あさひにときいろはえてさくかも



             ときいろの桜をみればおもほゆる

             まごのむすめのさきくあれかし



             あらたまのはるのおとずれさく花の

             においたつさまたれにつげばや