「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「梅花はももち」

2006-03-07 00:20:51 | 和歌

 「うつろ庵」の白梅は夙に散り敷いた。一足遅く咲いた蘇芳梅は、今日の春一番の風に花びらを舞い散らせて、虚庵居士の心はそぞろ落ち着かない。

  



 
             枝毎に梅花はももち咲き登り

             蘇芳の春の心栄えかな



             散りてのち切りたる小枝を剣とて

             子らと遊びしこぞの春かも




 



             群れ咲くも梢に咲くも同じ木の

             蘇芳の梅花に変りはなけれど



             おち方の 息子と娘に届けばや

             鄙の庵に誇る梅かも