True Names and the Opening of the Cyberspace Frontier: And the Opening of the Cyberspace Frontier 価格:¥ 1,904(税込) 発売日:2001-12 |
いわずとしれた"True Names"、「マイクロチップの魔術師」一編のみをおさめたアンソロジー。
一作だけでなぜアンソロジーなのかというと……この短編が、どのようにコンピュータサイエンティストをモチベートしたかということについて、いろいろな人が文章を寄せているから。タイトルにも「トゥルー・ネイムズとサイバースペースのフロンティアの幕開け」あるように。
一般的な文脈では「サイバースペース」というと、サイバーパンクってことになるのかもしれないけれど、実は初期の「ハッカー」たちに受け入れられたのは、むしろ、"True Names"だったということ。
さもありなん、とぼくは思う。
それにしても、執筆者の顔ぶれがすごい。
フリーソフトウエア運動やら、GNUやらで有名なStallmanやら、MIT人工知能研究所の設立者Minskyやら、サイファーパンクのTim May やら、VRMLをつくったPesceやら……。
めちゃくちゃ豪華な顔ぶれ。みんなよってたかって、 True Namesがあたえた洞察とインパクトについて語っている。
本当に、こういうのって、作家冥利につきますね。
良い本です。