川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

陥入した爪の直し方。それは剥ぐことです。

2005-11-04 16:55:56 | 日々のわざ
十日ほど前に足の親指の爪を引きちぎってしまい、ついでに爪の横の皮膚も一緒に引っ張ってしまった。爪と一緒に皮膚も引きちぎろうとするなんて、我ながら大したことをしたもんだ。結果、爪はちぎれ、皮膚はでろんとなって残った。

三日くらいたつと、皮膚の残った部分が爪の側に入り込み、なおかつちぎれかけている根本の部分がじぐじぐして、肉芽だけが成長した。靴をはくと痛い。かなり化膿してきた。そこで抗生物質を飲んだ。ずっと飲み続けた。すると化膿はかなりおさまったけれど、炎症だけはどうしてもなくならない。

ええいっ、面倒くさい。この皮膚の残りと肉芽の複合物を切ってしまえ!
と思い立ち、きょうの午後はひたすら切ってくれるところ探し。
最初にいった皮膚科は抗生物質をくれたところ。いざとなれば、液体窒素で取りましょうと以前に医師が行っていたので、さっそくやってもらおうとしたわけだ。
すると、医師は言う。これ、液体窒素じゃとれない。出っ張っている根本をヒモでしばって血が行かないようにしてから液体窒素を使えば、きっと取れるけど、痛いよ。
どのみち痛いのは覚悟なのだが、なんかそれ液体窒素を使わなくたって縛ればそのうちとれるでしょう。なんかスマートじゃないぞ、などと思い、やめることにした。

また近所の形成外科へ。ここはかつて娘か踵の肉を自転車のスポークで飛ばした時にお世話になったところ。ここでは、「手術してもいいけど、できるのは火曜日(医師の都合)。おまけにメスを骨の近くまで入れることになるから、痛いし、2週間くらいは日常生活にも苦労するし……」と脅す。
それでもいいかと思ったけれど、どのみちきょうできないならいいやと思い、とりあえず医院を後にする。

混んでいるので回避していたこれまた近所の外科。そこでは、さっそくやっちゃいましょうと、オリジナル療法を披露してくれる。
まず、太くて先が曲がったはさみみたいなもので、爪を部分的にばりばり剥いでしまう。「昔は、全部はいだんだけどねぇ」とかのんびりいいつつ、手早くさっとはぐ。やっぱり痛い。でも、麻酔なんていらない程度ではある。とにかく、全部じゃなくてよかった。
肉芽の部分に爪が常に当たっていて、それゆえに治癒しない、のだそうだ。いつまで抗生物質を飲んでもダメなわけだ。
結局は、当たっている爪を部分的にはいで、当たりをなくしてやれば快癒する、という発想。
肉芽の部分は切り取るとそこに新しく傷を作ることになるので、あえて切らない。切らなくてもそのうちにぽろりと落ちる。
傷に包帯をまく時に、テーピングして、傷口をあえて開く方向に固定した。そうすると、爪の残りの部分と肉芽の部分が接触することがなくなるから、治癒が早くなる。

治療を終えると、足を引きずって歩くことになったけれど、痛みの質がもう違っている。不思議なものだ。
一週間後にはもうスポーツしてもいいらしい。
二週間、日常生活に苦労するよりは、かなりいいな。上出来。

それにしても、爪って簡単に剥げるんだ。痛かったけどあっけなかった。