薪小屋の後ろから覗く姿を想像し、斜面植えたヤマボウシ。
よっぽど自分の居場所が気に入らないのか、
1年が経つというのに、上に下にと何度も倒れる。
6年になるソヨゴは、わずかに実をつけるだけで、
しかも、しょっちゅう葉を病んでいる。
枝をもがれ葉を落として、尚、立ち続ける悲しげな一本の木。
一昨日、五十嵐啓子さんの個展を観てきた。
『小さな世界』の絵の中の物言わぬ木は、
その根に春を待っているのだろうか。
そうか、
とにかくやらねばと、
まずは、移植を。
「どこがいい?」と聞くこともできない。
ヤマボウシが2本並ぶのは気が進まなかったが、
適当な場所がないのだ。
野菜のくずを腐らせた5年物を混ぜ込んでやったが、
さて、この場所を気に入ってくれるかどうか。
ソヨゴの根は掘り返してみたら、
大きな石に阻まれていた。
その上、やっぱり立派な粘土だ。
これでは水はけが悪く、困るはずだ。
少しずらした場所に、腐葉土をいっぱい透きこんで植えてみたものの、
粘土状態は相変わらずで、心配。
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このところの暖かさを吹き飛ばす寒風も、
危惧された消費税アップの冷え込みもなんのその。
春を待ちわびた人々で賑わう店をいくつかまわる。
だが、
目当ての大きなセンダンの木はどこにもなく、
ネットでも見当たらず、お預けにするしかない。
常緑樹も欲しいと思っていたこともあり、
取りあえず、シマトネリコとギンモクセイの苗木を買う。
ミヤマガマズミを探していたら、
「ガマズミならあるよ。お買い得だよ」という言葉に
ついつられて買ってみたものの、
チョウジガマズミとやらで、ミヤマガマズミとは似ても似つかぬものだった。
がっかり。
今朝は、またまた霜柱が顕現。
土はがちがち。
植樹を早まったか!
雪にも負けず
風にも負けず
冬の零下10度にも
夏の西日にも負けぬ丈夫な体を持ち
決して怒らず
いつも静かに笑っていてほしい。
それぞれの小さな世界にあって・・・・
植えたばかりの1本1本に
祈るように そう声掛けた。。