貴重な天蚕、その糞で染める、
珍しい蚕沙染めの体験教室に参加してきた。
なんとも言えない、あの美しい薄緑色の糸を出す天蚕。
その糞で、黒に染めることができる。
1.灰を混ぜ、一晩おいた上澄み液に中に、
木の実のような糞を入れ、煮ること30分。
2.出来た液を濾し、米酢で中和させ、布を入れる。
85℃に保ちながら、くるくると30分くらい煮る。
3.40℃に冷ました後、布をしっかり絞って、
錆びた釘と米酢、水で作って置いた鉄媒染液につける。
4.30分ほどちょこちょこかきかき混ぜ、山からの冷たい清水で洗う。
5.それを3度繰り返して出来上がり。
手染めとは、
いやはや、手間と時間のかかること。
温度、混ぜ方、時間に気を配りながらの、
手際良くと、じっくりの繰り返し。
朝10時に始め、午後6時過ぎの出来上がり。
でも、面白かったぁ。
染料はもちろんのこと、媒染も自然のもの。
そして、
流れる山の水に、ばざっばざっと勢いよく浸すのも快感。
癖になりソー。
これは、
もちろん、家蚕で、機械織りのシルクの沙織り布だが、
いつか、
天蚕糸の手織り布(目玉が飛び出すほど高価だけど)を、
天蚕の糞で漆黒に染めてみたいなぁ。。
おお!究極の贅沢!
そう云えば・・・・
20数年前のワタシ、
手織りと手染めを一度だけの体験で断念したことがあったっけ。。
わぉ! 染めてみたぁい!
でも 染めに使うには 相当量の糞が必要だと思うのですが・・・・・・
天蚕と云えども 囲った中で育てているのかしら?
そうでもしないと多量の糞なんて集められないですよねぇ。
鉄媒にすると黒系に染まりますが これはまた艶やかな黒で素敵です♪
銅媒とアルミ媒も 試してみたいですねぇ。
非常に興味をそそられました!!
たぶん、広く囲ってあるのでしょう。
下に網の様なものを敷いてあって、そこに落ちてくるということでした。
群馬、いや日本でも貴重らしく、昨年は、天皇&妃殿下が見学されたとか。
とっても深い黒に染まります。
天蚕の餌がクヌギなので、
クヌギでも同じように染まるということでしたが。
いつかドングリでやってみようと思っています。
ワタシの「いつか」は、いつになるやらなのですが・・・・
それにしても、
天蚕のあの薄緑色、なんと美しいのでしょう。
その糸で織った布で作ったウエディングドレスが飾ってありました。
ふーっ。。た・め・い・き
家蚕の糞では、茶色になるということでしたが。
身の回りの植物でも、いろんな色に染まるので、楽しみなのですが、放射線汚染のことがあり、今は、試してみる気がおきません。
残念です。