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草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

もう一度

2009-12-01 05:22:07 | 雑感
     嘘でなんか 生きられない
     それを手伝った人にもなりたくない
     だからあなたも早く
     自分の嘘から 抜け出してほしいんだ

     目の前にはどんな自分がいる?

     ねえ 目をあけて
     余計なものから 生きる力は生まれないから
     あなたにはもう見えているはず
     自分が大事だよ それも人なんだよ

     木々のように生きられない
     悟りというのは 死に場所を決めるみたい
     だからあなたと共に
     泣いたり笑ったり それでいいと思うんだ

     まじめぶったり 大人ぶってもいいよ

     雨が空から離れたら きっと
     見えなかったものがあなたに見えるよ
     傷つけたくて 傷つける人なんて
     どこにもいない 進むためなんだから

     これからだってことを信じて行きたいよ
     夢を失わずに人は何を恐怖というの?
     何からでもなく見つけたいものを追いかける旅人
         ___雨が空から離れたら___



     もう一度 もう一度
     さらけ出す 勇気が欲しいから
     さよならをした帰り道 人目も知らず 泣くんだ

     もう一度 もう一度
     自分を信じてみたくなるから
     傷つくことが待っていても 止められないんだ
         ___モウイチド___








熊木杏里さんの澄んだ歌声を
涙が流れるままに聴く。

雨が必ず止むように
キミの越し方と行く末を覆っている
この深い霧も
必ずや晴れると信じている。

もう一度 もう一度
ワタシの中で
なんどもリフレンしている。

もう一度


     



    

何もしてあげられなかった。。

2009-10-09 15:18:51 | 雑感
おもいもしなかった、突然の贈り物。


キミに、何もしてあげられなかった。
今、天辺から、せめてもの贈り物を。
儚くも、
伝ええないアナタのココロと受取ろう。
アナタとつながる、たった一つのものだから。
ワタシは、そう思った。

けれど・・・・

コレを受け取ることはできない。
アナタに、何もしてあげられなかったのだから。
そう思うキミがいる。



それぞれの透明な切なさ。






「雨の木」

2009-09-04 13:57:22 | 雑感
柳田邦男さんの『犠牲 サクリファイス』を読む。


内容が内容なので、ずっと読むのをためらっていた。
数日前、引き寄せられるように手に取ったものの、
読み終えるのに一日かかってしまった。

手先が冷たくなって、
ため息が出て、
動悸がし始め、
苦しくなって、
少し読むと、本を閉じてしまう。
再び開くことが、なかなかできず、
途中、何度やめようと思ったことか。



連なる重い言葉が、
重なって重なって、ワタシの中に沈んでいく。




    ::::




灰色の風景の中に、
「雨の木」が浮かび上がる。
そっと地面に手をあてる。
冷たく湿ったその奥から、
「憐れみ給え、わが神よ」
マタイ受難曲が突き上がる。


途切れることなく続く時の中の、
今在るキミに、
三好達治の、その言葉よ届け。
___たとへばかかる精舎の庭に
    前觸れもなくそれが汝の前に来て
    かかる時 ささやく言葉に信をおけ
    「静かな眼 平和な心 その外に何の寶が世にあらう」____

祈り

2009-08-14 15:34:18 | 雑感
120時間が過ぎた。


本を読んでいても、
食事をしていても、
歩いていても、
草取りをしていても、
ふと、気がつくと、
いつの間にか、キミのことを考えているワタシがいる。

幼いころのたくさんの笑顔が邪魔をし、
次々を押し寄せる後悔で、胸が押しつぶされ、
「人間なんて、所詮孤独なんだ」と開き直ってみても、
やっぱり、立ち尽くすしかないワタシがいる。


この暗さは、今だけのものだと思ってた。
いつか豊穣の時が来るのだと思ってた。
なのに・・・・




小林秀雄の著『本居宣長』に、
堪え難い心の動揺に堪えるたった一つの道は、
「逃げず、ごまかさず、直視し、その性質を見極め、わが所有に変ずる道だ。」
というような言葉があったが・・・・
事実を受け入れることさえ、なかなかできずにいるワタシが、
それを理解し、昇華させることができるのだろうか。



「人間の精神は決して画一的な理論や設計に従うものではない」
毎日、毎日唱えるように祈る。

ああ、ゆく先の時に光あれ。



259600時間が過ぎた。

I pray

2009-08-01 05:45:03 | 雑感
夜中、自分の泣く声で目が覚めた。


悲しい夢は、ココロとカラダを固くし、
再び寝付くことがなかなかできない。

うつらうつらしながら迎えた朝は、一面、薄グレー。
とことどころ、かすかに揺れる緑は、
まだ、夢の中かと思わせる。

そっと、窓を開ける。
サァーと入った冷たい風が、
ワタシを現実に引き戻す。


ふっと、軽く息を吐き、
霧の中を歩き始めた。

I pray・・・・

2009・7・26

2009-07-26 19:29:34 | 雑感
あの夏は幸せだった。
とにかく幸せだった。



    ::::



    この世が創られた時と同じに
    光は突然人々の肩に重く輝く

    こんなにも単純なのに
    生きるということは

    初心な合唱団のように
    いっせいに鳴き始める蝉

    人々の生きた七月
    人々の生きる七月・・・・・

    夕立が化粧を洗い落としてしまったあと
    幸せと不幸せの顔はそっくり

        ___谷川俊太郎「七月」___





蝉の声がいやにせわしい夕方、
突然に風が止み、蝉の声も止む。
そして、
31年前の夏がささやいた。
「キミは、今、幸せかい?」

一瞬の静寂。

そのあとに、再びひっきりなしの蝉の声。
時の薄情さを知るかのような、
激しさ、切なさが突き刺さる。
そして、
今の夏が、キミの背にそっとつぶやく。
「幸せに、幸せにね。」


梅雨

2009-06-22 15:13:17 | 雑感
  雨に
  林と空と私が塗りつぶされる

  蜜雲に
  燐光がある

  庭に
  苺の赤が耐えている

  時間に
  雲が乗らない

  物音に
  湿度がある

  雨に
  私と空と林が濡れる

    ___谷川俊太郎___



空の青さをみつめていても
空の暗さを見つめていても
やっぱり
エリック・アンダースンが流れている


LIKE A BIRD ON A LONELY WIND
LOOKING FOR HIS OWN
HE ONLY HE'S NEVER KNOWN
THROUGH THE WORRIED WORLD HE WENT
BUT ALWAYS SO ALONE
LIKE A STRANGER HE WILL WANDER
ALWAYS LOOKING FOR HIS HOME
    ___ROUND THE BEND______

あかり

2009-06-14 10:45:56 | 雑感
____人生の中で、とても苦しいことが降りかかったとき、
作品を作る手が止まることがある。
そんなとき、なぜ、こんな苦しみが自分を襲うのかと思うのではなく、
真っ暗な闇の中に、針の穴でもあかりがあるはずだと考える____
陶芸家の寺池静人さんの言葉を読んだことがある。


   ::::

昨夜、高山に別荘があるSさんから、
バーベキューのお誘いを受けた。

あかりを探しに行ってきた。
あかりはすぐに見つかった。
だが、またすぐにあかりは消えた。

   ::::


無数にあるはずのあかり。
普段は、周りも明るく、気付かずにいる。
気が付かずとも困ることはない。

真っ暗闇になって、
慌ててあかりを探し始める。
針の穴ほどのあかりでも、
と、必死で探して求める。


____その光を見つけることが試練であり、
それを見つける自分を作ることこそが大切だ____
彼の言葉が続く。


うごかない

2009-06-13 17:10:09 | 雑感
   うごかない
   風がうごかない
   うごかない
   体がうごかない
   うごかない
   心がうごかない
   うごかない
   音がうごかない


   今日も一日
   音楽が聴けずにいる

空の青さをみつめていると

2009-04-11 11:42:33 | 雑感
    空の青さをみつめていると
    私に帰るところがあるような気がする
    だが雲を通ってきた明るさは
    もはや空へは帰ってゆかない

       ____谷川俊太郎____



今朝、エリック・アンダースンのアルバムを聴きながら、
掃除をしていると、
突然、キミのいくつもの言葉が聞こえてきて、
思わず、涙があふれ出す。
ワタシは、ぽとぽと落ちる涙を、
慌てて箒で掃いていく。
そして、
窓外の空の青さに、
大きくひとつため息をついた。



OH JESUS I'M FALLING PLEASE SEE WHERE I AM
HELP ME TO GET AROUND THE NEXT BEND
AND IF YOU CAN'T SAVE ME THEN PLEASE SEND A FRIEND
SOMEONE WHO'S BEEN THERE AND COME BACK AGAIN

LIKE A BIRD ON A LONELY WIND
LOOKING FOR HIS OWN
HE ONLY DREAMED OF FREEDOM,LORD
THE ONE HE'S NEVER KNOWN
THROUGH THE WORRIED WORLD HE WENT
BUT ALWAYS SO ALONE
LIKE A STRANGER HE WILL WANDER
ALWAYS LOOKING FOR HIS HOME

    ___「Round The Bend」___







ザワザワ ザワザワ・・・・

2009-03-14 14:12:39 | 雑感
   心象のはいいろ
   はがねから
   あけびのつるは
   雲にからまり
     ___宮澤賢治「春と修羅」___  



穏やかな空間と時間の中で
淡々と生きていけたら・・・・

ザワザワ ザワザワ
なかなか
淡々とはいかないものだ
春のこころは
ザワザワ ザワザワ
ザワザワ ザワザワ・・・・



 

pray

2009-03-11 13:36:05 | 雑感
冷蔵庫の中がスカスカになって
洗濯機の中がガラガラなって
[おはよう」と「おやすみ」が一つずつ消えた
  
「春は別れと出会いの季節だ」というけれど
そんな言葉は
頭上はるかにありやなしや
  
そこまで春が来ていることに気がつかないのか
お前は
再び暗い土の中へ戻って行った

窓外いっぱいに淡き春の山々
そのいくつもの山を伝わり
120日前のお前の心の声がこだまする

思わずワタシはぎゅっと鼻をつまみ
奥から幾度も押し寄せる
ツーンなるものを必死で押し返す


 ・・・・・・
  

  訳あり息子が出て行った
  訳を抱えて出て行った


沈黙

2009-03-08 13:48:00 | 雑感
見えているのに行きつけない
聞こえているのに伝わらない
触れているのに感じない
わかっているのに動けない

見えていてるのにわからない
聞こえているのにわからない
触れているのにわからない
わかっているのにわからない
    
怒って笑って
泣いて食べて
人の生なんて
単純なものだろうに

すれ違った想いに言葉を失い
悲しみだけが
ここにある



    ::::



     陽を受けた果実が熟されてゆくように
     心のなかで人生が熟されてくれるといい。
     そうして街かどをゆく人達の
     花のような姿が
     それぞれの屋根の下に折り込まれる
     人生のからくりと祝福とが
     一つ残らず正しく読み取れてくれるといい。
     そうして今まで微かだったものの形が
     教会の塔のやうに
     空を切ってはっきりみえてくれるといい。
     そうして淀んでいた繰り言が
     歌のやうに明るく
     金のやうに重たくなってくれるといい。

       ____野村英夫「心のなかで」___






青い春

2009-03-01 20:28:28 | 雑感
今日、桜の苗木を植えた。
いつも座る視線のその先に。
目の前に、大きな木は植えないでおこうと思っていた。
山の姿をじゃまするから。
でも、
それほど大きくなる前に、きっとワタシはいなくなるのだから。
今にも折れそうな細い細い桜の幼木。
せめて、花くらい何度かは愛でたいものだが。




     ひとつやねのしたにすめないからといって
     なにをかなしむひつようがありましょう
     ごらんなさいだいりびなのように
     わたくしたちがならんですわったござのうえ
     そこだけあかるくくれなずんで
     たえまなくさくらのはなびらがちりかかる

        ____新川和江「ふゆのさくら」より____





三十数年前の青き春
今は今で青い春

I pray for happiness