地図を楽しむ

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日本百名山 25、魚沼駒ヶ岳(2003m)

2013-11-23 | 日本百名山

日本百名山 25、魚沼駒ヶ岳(2003m)

魚沼三山と云うのは、駒ケ岳(2003m)、中ノ岳(2085m)、八海山(1773m)の事です。
今では、越後三山と呼んでいます。 

清水トンネルを抜けると見えてくる新潟県の雪山です。

「古来修験道の山はたいてい岩山であって、その険阻な個所に鎖や鉄梯子をとりつけ、登拝者の肝を寒からしめる所に、その功徳を誇っているように見受けられる。
八海山も例外ではない。・・・
八海山は信仰の山だから頂上には数多くの石碑や修験者の像が立っており、・・・
中ノ岳の丸みをおびた柔らかい山容に引きかえ、駒は切り立った大峭壁の上に大きく立っている。」


修験者たちは、鎖場や鉄梯子のあるような山でないと、登った気がしない様ですが、
登山者の多くも、それがないと登山とは言い難いようです。
人間の持つギリギリの体力、精神力に挑戦し、克服しないと満足しないようですな~。

私には、前からそんな気は全くありません。後で一杯を楽しむ安全第一の山登りです。

「信者の中で勇気のある者は、八海山から中ノ岳、それから駒ヶ岳へと、三山を巡礼する。
この順路は普通三日ないし四日を要した。
しかし近年は、逆路を採る者が多くなったのは、その方が楽だからである。私も楽な方を選んだ。」
  

「雪の上のテントで明けた翌朝は無風快晴、勇躍して中ノ岳の上に立った。
そこからの展望は越後中の山々がことごとく見えたといっても過言ではない。

仲ノ岳から八海山までの縦走は、予想以上の厄介な道であった。
痩せた尾根を急激に下ったり登ったりする。いったん八百米もグンと下って、それから八海山への登りも楽ではなかった。
八海山は岩の連なりで、最初の二、三の岩峰は鎖に頼るほかなかった。その八つの峰を終わった時には夕方になり、麓の大崎口の社務所へたどり着いたのは、夜の九時過ぎであった。」
 (新潮社刊、深田久弥著『日本百名山』より引用) 

 (入道山から駒ケ岳、中ノ岳を望む)

設定:カメラ:PRO、レンズ:16mm、風景:登山地図、高さ強調1.3倍、