2泊3日の東北旅行(一日目)
2泊3日で東北旅行に行ってきました。
総勢6+1=7人です。+1人は仙台から同乗した人がいたためです。
目的は元の勤務会社OBの親睦と、東日本大震災後の復興状況を観るためです。
旅行のルートは次の通りです。
赤丸は実際に行ったところ、青丸は予定していたが事情が許さず訪問しなかったところです。
さて、東京駅丸ビル横をワゴン車で6人、8時出発で11時過ぎに仙台に着きました。
渋滞もなく、快適なドライブでした。それに、いい天気でした。
先ず営業所に顔をだし、一応の挨拶を済ませてすぐ、お昼ご飯に行きました。
牛タンの店です。柔らかく料理した牛タンを、冷酒で頂きました。
それも生の竹筒の銚子で頂くのですから、ムードも良く、この上なく美味かったです。
さて、腹ごしらえが出来た所で、先ずはお隣の塩竈市の鹽竈神社へ。
ところで、ここの市名の文字はちょっと書きにくく、むつかしい文字ですね。
市が正式に認めているのは、「塩竈市」ですが、「竈」が難しいので「釜」でもいいことになっています。
ちなみに、駅名や郵便局名も「塩釜」になっているそうです。
本らい「竈」は「かまど」のことで、その上にのせる「釜」(ナベ、カマ)とは違うのですが、いいことになっています。
しかし、我々のお詣りしたお宮だけは「鹽竈神社」と、更に難しくした文字が石柱に彫られていました。
標記のことはさておき、ここは陸奥の国一之宮として、朝廷をはじめ庶民にもあがめられていた武神だそうです。
私には、東北にはお寺は多く存在しますが、神社は少なく、お粗末に扱われてきたように思えますが、
思い過ごしでしょうか。
さて、そこから松島を観てから宿へと予定していましたが、既に4時を廻っており、松島はすでに見た人も多く、直接民宿に行くことにしました。
東京からの長旅で、皆さんお疲れの様子でした。
ところが、そこから遠いこと遠いこと。約100Km以上は走ったと思います。
誰も民宿の在り処を正確には知らず、ナビだより。
その肝心のナビも故障気味で、むやみやたらと走り廻りました。
そうして、8時過ぎにようやく民宿にたどり着きました。
しかし、苦労の甲斐あってか、実にきれいな民宿でした。
女将さんも感じのいい人でしたし、その手伝いをしている実の娘さんも良かったで~す。
さらに、風呂もきれいで、料理は盛りだくさん。新鮮な魚料理をたらふく頂きました。
遂に、てんぷらを残してしまったのが心残りです。大きな海老天ですからね。
民宿は観光協会の紹介だそうです。
翌朝、4時に目が覚めたのですぐに周囲の散歩に出かけました。まだ外は薄暗かったです。
ところが、驚いたことに民宿のすぐ前は海でした。
昨夜は暗くて皆目見当もつきませんでしたが、牡鹿半島南西部の小渕浜という漁港の前でした。
金華山のすぐ近くまで来ていたのです。
(民宿のすぐ前の景色)
さて、約1時間余り周囲を散歩しましたが、「のんびり散歩」というわけにいきませんでした。
この辺一帯は地震や津波の被害地なのです。
既に3年近くが経っていますが、いまだにその傷跡は諸所に残っていました。
後で聞いたのですが、民宿も完全に津波で押し流され、このたび泊まった宿は建て替えが出来たばかりの旅館だったのです。
どおりで、建物はきれいだが、あちこちに不備が目立ちました。
でも、女将さんも家族の方たちも、明るい笑顔で接してくれて、そうした暗さはみじんもありませんでした。