六義園を散策
数年前に一度訪ねて事があり、再度の訪問です。
今日の主たる目的は、萩の花です。
藤沢に住んでいたころ、団地の土手に盛りだくさんに咲いていました。その再現を願って行きました。
今日のコースは、下の地図の赤線です。
六義園内は、ゆっくり、くまなく散策しました。
東京都の特別名勝地だそうです。
文科省の指定した名勝地は全国で35か所ですが、そのうち関東地方には3つしかありません。
小石川植物園、旧浜離宮庭園、そしてこの六義園です。
そこへ今日は散策しました。
例のごとく案内板を紹介しますと
「本園は元禄十四年(1702)武州川越藩主柳沢出羽守吉保が築造した庭園で、江戸の大名庭園中現存する日本で屈指の名園です。・・・
昭和二十八年四月特別名勝となり、日本でも特に優れた名園として大切に保存されています。
庭園の形式は江戸時代の庭園に見る所謂回遊式築山山水庭と呼ばれます。園の中央に池を設け、中島を置き島に妹背山があり、東南部に平坦な芝生・・・
また今次大戦により焼失したものもあります。・・・
『六義園』の名は、中国の古い書物である毛詩に配されている 賦・比・興・風・雅・頌 の六義に由来する和歌の六体によるもので、吉保自身 『むくさのその』 と呼ばせ、館を 『六義園』 と書いて 『むくさのたち』 と読ませています。
このような庭園も吉保が没した後は荒れる一方であったが、文化七年にいたり漸く整備され、明治十年頃付近の藤堂・安藤・前田の各氏邸とともに、岩崎弥太郎氏の別邸の一部となるに及んで再び昔の美しさを取り戻し、昭和十三年一月岩崎氏から庭園を中心とした三万余坪を市民の鑑賞・休養の地として、東京市に寄贈され同年十月東京市の管理のもとに公開され今日に至っています。東京都 」
ちょっと長くなりましたが、先日訪ねた旧岩崎邸といい、これらを莫大な私財を投じて自分のものにした結果が、
今日こうして観ることができるのは、有難いことです。感謝すべきでしょう。
さて、まず訪ねたのが つつじ茶屋。この茶屋はツツジの木で作られているそうで、戦災もまぬかれ大変珍しい建物です。
ツツジの木は成長が遅く、柱として使えるような木は大変珍しいそうです。
銀閣寺の南天の木の床柱もおなじです。横道にそれました。
ただ、先日の東日本大震災で柱がずれ、現在修復中で、中には入れませんでした。
次に訪ねたのが吹き上げ茶屋。
ここでまず、甘酒を頂きました。写真の女性が運んでくれました。
余計においしく頂きました。
ほとんど人もなく、静かに庭園を堪能できました。
自分の庭でしたら、維持管理が大変でしょうが、入園料150円で好きな時に見れるのはちょっと申し訳ないような気が致します。
この辺りを「吹上浜」といい、このあたりの松を「吹上松」というそうです。
和歌山市の「吹上」にちなんだそうです。
松がこの庭園の主な木だそうですが、今は大分少なくなってます。
ただ、下の写真の松は昔からのものだそうです。
そして、あちこっちを堪能して歩きながら、渡月橋から藤代峠に登ってみました。
登るといっても幼稚園児達が登る山ぐらいですが、
そして、今日の鑑賞目的の萩を見に行きました。結構路に迷いました。
それらしい群生が見られないのです。
横道の奥にささやかに群がっていました。まだ少々早すぎたようでした。
しかし、群生もいいが、こうしたささやかな咲ぶりもいいものですね。
奥ゆかしい感じでした。
そうして、園を後にして本郷通りを散歩しながら、南北線の本郷駒込駅に出ました。
途中、吉祥寺という、すごく整然とした大きなお寺さんがありました。
二宮尊徳さんが祀られていました。有名なあの銅像(石像)もお祀りしてありました。