くらしデザインスタジオ@楽(^^)

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ドアのオシッコ対処

2022-02-26 | デザイン建築の活動

少し前に、とあるお宅の玄関ドアの補修と改良の作業をしていました。猫さんと暮らしているお宅で、その中に玄関ドアに向けてオシッコをする猫さんがいます。玄関ドアが木製で、通常の塗装がされただけのタイプのため、日々繰り返しのオシッコが塗装を染み通って、ドアの木自体が傷んでしまいます。2年ほど前に、傷んだ部分を削り取って再塗装をしたのですが、完全に防水できる訳ではないので、また同様に傷んでしまいました。

そこで今回は、ドアの傷んだ部分の補修再塗装に加えて、オシッコがドアに直接かかるのを防ぐように、プラ板を張ることにしました。プラ板は、オシッコへの耐久性と価格から塩ビ製として、カラーは選んでいただいた、ドア色に近い半透明のブロンズ色で、厚は1mmにしてします。


塩ビ板の横幅は、ドア枠の戸当りに当たらないサイズとし、縦幅はオシッコが越えない高さで、ドア意匠の凹凸への納まりに違和感の少ないサイズにします。約810mm×530mmほどになりました。これだけでは、勢いよくかかったオシッコが横方向へまわってしまうので、両サイドに返しとなる塩ビのL型アングル(10.5×10.5mmチョコ色)を強力両面テープで貼り付けます。下部側が短いのは、沓摺り(くつづり)を避けるためです。

この返しを利用して、返しの外側となるアングル部に、塩ビ板固定用のビスを留めます。塩ビ板上部の固定ビスは、アングルが無いので、止水と動きを考慮してゴムワッシャーを挟んで留めます。オシッコのかかる塩ビ板下部は、ビス留め無しです。


塩ビ板はドアに固定する際に、オシッコがドアへ回り込まないよう、塩ビ板の下部はドアより数mm下へ突き出します。さらに、塩ビ板の下部をオシッコがつたう際に、ドア真ん中側へ流れるよう、塩ビ板の下部は2mmほど逆山型に加工しています。


玄関ドアを閉めた状態だと、こんな感じになります。早速、新しく付いた何かを確かめに?、猫さんがやってきました。写真の猫さんは、玄関ドアにオシッコする猫さんとは別の猫さんですが…。

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