くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

高架橋プレート2つ

2017-09-27 | 街のモノ

少し前、武蔵野貨物線の高架橋を見上げていて、2つのプレートが並んでいるのに気付き、左は印刷の平面板ですが、右は金属製の型抜き文字?になっていて、時代の違いかな…みたいに観察していました。が、写真に撮って何のプレートか調べていたら、なかなか興味が湧いてきます。


右の金属製のプレートです。「第(の略字)2鹿手袋東髙架橋」の「しゅん功」時「昭和46年5月31日」のプレートです。今は「竣工」と書きますが、常用漢字外の「竣」がひらがなで、「工」も「功」が使われています。「基礎工」に「大口径PCくい 径1.0M 平均29.3M」、「基礎根入」に「スラブ下端から杭先まで平均35.9M」とあり、こういう杭基礎の情報をプレートに書いておくのか、と思ったりです。

「設計荷重」に「KS-18」とあり、検索するとhttps://ja.wikipedia.org/wiki/活荷重の「KS荷重(蒸気機関車荷重)」に、1928年に定められた列車荷重とあり、1987年まで使われたそうです。K荷重もS荷重も10〜18まで規定されていたとのことなので、最も重い列車荷重に基づき設計されている高架橋ということのようです。


左の平面のプレートです。こちらは「第2鹿手袋東架道橋」の「26年2月」施工の「メッシュ工法」による補修工事のプレートのようです。このメッシュ工法を検索してみると、オバナヤ・セメンテックスhttp://www.o-cc.com/のメッシュ工法が施工されているようです。

この工法は「コンクリート構造物の劣化進行を抑制する表面保護工法」とのことで、「劣化したコンクリート構造物の鉄筋腐食部・断面欠損部を修復」「中性化・塩害・凍害等による劣化の進行を抑制」「躯体コンクリートの剥落防止」とのことで、なるほどです。最初、耐震補強かなと思ったのですが、そうではないようです。