くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

もう一つの上野公園

2022-06-18 | 本,TV,歌,人物など

今週、"都美セレクション グループ展 2022" の「たえて日本画のなかれせば 東京都美術館篇」を観に、東京都美術館へ寄ってきました。色々見させていただいてる画家の大平由香理さんが、作品を出されてるということもあってです。

"Parallel Modern Workshop(パラレルモダンワークショップ)" さんの活動目的は、その場所が、近代的な発展(=西洋化)をしなかった場合に、日本的な発展をしたもう一つの世界?を想像・創作して、これまでの歴史を再考する、っていう感じでしょうか。そもそも、残されている歴史的な日本の記録絵は、想像?理想?による作者の創作だったりするので、っていう感じでしょうか。


作家さんそれぞれの想像の世界なので、各作品はまとまりなくバラバラです。でも、個々の作品は熱量というかこだわり量が高いのもあり、それらが狭い空間に詰まっていることで、作品が重なり合う、想像しなかった?また違う上野の世界が現れているように感じます。ただ、上野の土地柄なのか、華やかではなく、暗めで陰のある方向が強いのが、なんか気になってしまいますが、奈落の底のような会場のせいかもです…。

会場に投影されている、昨年6月の「たえて日本画のなかりせば:上野恩賜公園篇」の記録映像が面白いです。全部は観れてないですが、上野公園の、もう一つの世界の手がかりを探すようなフィールド創作ワーク、発見というよりは自己都合的なストーリーづくり?が、イイ感じです。


お隣の会場でやってる、「ものののこしかた」展にも寄ってみました。こちらは、主に会津地方の土着的な民族的な歴史を、創作活動を行うことによって、保存と伝承をしていく活動、っていう感じでしょうか。

近代の姿をした土偶は、縄文土器の再現で、触れて、近代の形と縄文の土の感触の合わせ技を、感じてみたりです。奥には、かつての少数民族の生活を再現した、採取した草から作った寝床やドローイング用の和紙があり、風景に溶け込み、植物の循環にのるアートワークも、興味を惹かれます。

"Parallel Modern Workshop"
https://p-m-w.weebly.com/
「ものののこしかた」_古川利意記念美術館「農とくらし」
https://ftmg.localinfo.jp/pages/5826336/monononokosikata

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