本日は、東京商工会議所での講演会でした。
演題は、
『できる若者は3年で辞める!』
私が書いた本のタイトルと同じ内容です。
商工会議所なので、参加者は、中小企業の経営者が中心です。
彼らの悩みは、『若い社員が辞めてしまう。』ということ!
そして、その解決策を示すのが私の役割なのです。
じゃ、どんな提案をしたかというと・・・
『悩んでも無駄です。辞める人は辞めるので悩まないほうがいいです。・・・しかし、会社にとって、大切な人が辞めないように、会社のビジョン・理念を共有する教育をしましょう!』
『もし仮に、良い人材がやめたとしたら、それは、経営者自身の問題です。自分の問題と考えて、自分自身の人間力を高め、人を魅了できる経営者になりましょう!最終的には、全ては、自分自身の問題といえるのです。』
ということで・・・ここでも、「自己責任論」を主張してきました。
これに反対する経営者・・・つまり、若者に問題があるとする経営者に対しては、バッサリ切り捨ててきました。
堀場製作所の堀場会長は、著書、『いやならやめろ!』の中で、会社に合わない社員を引き止めてはならないとおっしゃっています。
私も全く同感です。
いやな会社に無理して勤めてはいけません。
社員も会社もお互いが不幸になるからです。
そして、自分にあった会社を探せばいいのです。
見つからなければ、自分が仲間を集めて、自分たちに合った会社を興せばいいのです。
それも、できない人は、現状に甘んじるしかありません。
不平不満だけ言ってても何も生み出しません。
あと、働きたくても働けない人、病気や家庭の事情のある人は、どうすればよいかということが、カーネギーが書いた『道は開ける』の中に書いてあります。
その解決策とは・・・運命として受け入れるということです。
不平不満を言うより、受け入れて前向きに生きるほうが、人生が有意義になるからです。
私の場合も・・・皆さんがご指摘していただいたように禿げています。
これは、20代のころから徐々に進行し、32歳で独立して以降、苦労したせいか、かなり進行度が増してきました。
カツラをかぶったところで、本質は変わりませんし、簡単に見破られてしまい、今度は、「ヅラ」といわれるかもしれません。
私のことを「禿げ」と呼んだ人は、たくさんいましたが、「ヅラ」と呼んだ人はいませんでした。
このように避けられない運命は、「受け入れる」ということを実践したのです。
人生とは、自分で決めるものです。
他人に決められるものではありません。
50歳まで、正社員ではなく、派遣やバイトで働いた人も、私は、基本は本人の自由意思の結果だと思います。
誰かに強制されたわけではないと思うのです。
仮に、面接を受けても受からなかった結果としたら、本人の能力の問題であり、その能力のなさは、「受け入れるべき運命」と考えて、バイトで働かざるを得ないことに腹を立てていても仕方ありません。
では、弱者は、食べるものがなく、死んでしまうのかというと・・・
ちゃんと、最低限生きられるだけの生活保護制度があります。
これは、われわれの税金によってまかなわれているもので、「相互扶助」の発想です。
では、生活保護のお金ではたりないという人のためには・・・
法律改正で、現状は変えられる仕組みがあります。
法律改正は、政治によって変えられます。
政治は選挙によって変えられます。
選挙は、多数決による民意なのです。
では、少数民族は不公平ではないか・・・という意見もありますが・・・
これは、「多数決の限界」なのです。
民主主義にも限界があります。
しかし、人類の歴史の中で、最も良いと思われている方法で、選挙による民主主義が、この国で行われているものと私は信じています。
もし、これよりももっと良い方法があると思われる方は、仲間を集めて、選挙で勝ち、政治家になられるのが良いかと思います。
私が言いたいのは、・・・
避けられない運命以外は、「自分の意思で決められる」ということです。
私は、これしかないと思っています。
そして、これからもこのように生きていきます。