和英特許翻訳メモ

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直動案内装置

2024-08-15 12:48:21 | 英語特許散策

JP2005083500(NSK LTD [JP])
[0002] 直線運動する物体をその移動方向に案内する直動案内装置には、転動体としてボールを使用したものとローラ(ころとも称す)を使用したものとがあり、後者の直動案内装置としては、図15に示す構造のものが知られている。この直動案内装置は、案内レール12と、この案内レール12の左右側面部に形成された上下二条の転動体軌道面と各々対向する上下二条の転動体軌道面を有するスライダ本体17と、このスライダ本体17の端面部を覆う一対のエンドキャップ18とを有しており、スライダ本体17及びエンドキャップ18で構成されるスライダが案内レール12の長手方向に相対移動すると、案内レール12の転動体軌道面とスライダ本体17の転動体軌道面との間に設けられた多数のローラ15がレール側転動体軌道面とスライダ側転動体軌道面との間に形成された転動体転動路16を転動するようになっている。

[0003] このような直動案内装置においては、ローラや転動体軌道面の摩耗を抑制するために、グリースや鉱物油等の潤滑油をローラや転動体軌道面などに定期的あるいは連続的に供給する必要がある。そこで、下記文献1に記載のものでは、図15に示すように、エンドキャップ18の前面に形成された凹部40にフェルト等の潤滑油保持部材41を収容し、この潤滑油保持部材41に保持された潤滑油をエンドキャップ18に貫設された潤滑油供給孔42からローラ15の方向転換路21に供給するようにしている。
特開平11−22726号公報

[0004] しかしながら、上記文献1に開示された直動案内装置では、ローラ15が方向転換路21を高速で通過すると方向転換路21から潤滑油供給孔42に圧力が作用するため、凹部40内の圧力を高くしないとグリース等の潤滑油を方向転換路21に供給することが困難になるという問題があった。また、リターンガイドを樹脂成形した際にリターンガイドに引けが生じると、スライダ本体とリターンガイドとの間に隙間が生じ、この隙間から潤滑油が漏洩する虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、グリース等の潤滑油を転動体転動路や方向転換路などに確実に供給でき、かつスライダ本体の端面部とスライダ側リターンガイドの背面部との間に潤滑油の漏洩を許容するような間隙が生じることを防止することのできる直動案内装置を提供することを目的とするものである。

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[0010] 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、符号11は本発明の第1実施形態に係る直動案内装置のスライダ、12はスライダ11を案内する案内レールであり、この案内レール12の左右側面部には、上下二条の転動体軌道面13a,13bが互いに直交する角度で平面状に形成されている。これらの転動体軌道面13a,13bはスライダ本体17の左右内側面部に形成された上下二条の転動体軌道面14a,14b(図2参照)と各々対向しており、レール側転動体軌道面13a,13bとスライダ側転動体軌道面14a,14bとの間には、転動体としてのローラ15(図2参照)を案内レール12の長手方向に転動させるための転動体転動路16(図3及び図4参照)が形成されている。

[0011] スライダ11は案内レール12の両側にブロック状の袖部171(図2参照)を有する金属製のスライダ本体17と、このスライダ本体17の端面部を覆う一対の樹脂製エンドキャップ18とからなり、スライダ本体17の各袖部171には2つの貫通孔19(図2参照)が案内レール12の長手方向に沿って形成されている。これらの貫通孔19はローラ15の全長より大きい孔径でスライダ本体17の各袖部171に形成されており、各貫通孔19の内側には、ローラ15を循環させるためのローラ戻し通路20(図3及び図4参照)が樹脂によって形成されている。

[0012] エンドキャップ18は案内レール12の両側に袖部181(図2参照)を有しており、各袖部181の背面側には、ローラ15の方向転換路21(図3及び図4参照)をエンドキャップ18と協働して形成するエンドキャップ側リターンガイド22とスライダ側リターンガイド23(図3及び図4参照)が設けられている。また、エンドキャップ18は略コ字形に形成されており、各エンドキャップ18の前面中央部には、グリースニップル等の潤滑油供給管からスライダ11内に潤滑油を供給するための潤滑油供給孔24(図2参照)が穿設されている。なお、エンドキャップ18には、スライダ本体17の端面部にエンドキャップ18をビス止めするための複数のビス挿通孔25(図5参照)が穿設されている。

[0013] エンドキャップ側リターンガイド22及びスライダ側リターンガイド23はスライダ本体17の端面部と面接触する背面部を有しており、これらリターンガイド22,23の背面部とスライダ本体17の端面部との間には、転動体転動路16に連通する第1の潤滑油供給路26(図3及び図4参照)が形成されている。また、エンドキャップ側リターンガイド22及びスライダ側リターンガイド23は合成樹脂材を射出成形して形成されており、これらリターンガイド22,23の背面部には、上記第1の潤滑油供給路26を形成するための油路形成溝27,28(図5参照)が設けられている。さらに、スライダ側リターンガイド23の背面部には、スライダ側リターンガイド23の樹脂成形時における引けを抑制するための肉盗み部29(図7及び図8参照)が油路形成溝28の周囲に設けられている。

 

【THK】Caged Technology English with narration

[THK ものづくりサロン] 第3話 直動案内ヒストリー

7:02以降。

[THK ものづくりサロン] 第4話 LMガイドの耐久性 その1

[THK ものづくりサロン] 第5話 LMガイドの耐久性 その2

INTRO TO LINEAR GUIDES - LINEAR MOTION #1 | MECH MINUTES | MISUMI USA

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