デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

2013-06-30 10:12:10 | Weblog
明治以前は馬が主要な交通手段だった。それ故、馬を語源とする言葉は多い。身分が高い人でも城や社寺の門前は「下馬札」より先はあるかなくてはならず。主人を待つお供の者たちは、人物評などをうわさした。

「下馬評」の由来だ。さて、下馬評通りというべきだろうか。参院選の前哨戦として注目された東京都議選は自民が圧勝し、公明とともに全員が当選。民主は共産に次ぐ第4党に転落した。

4年前を思い出す。無名の新人が自民の重鎮を次々と破り民主が圧勝。勢いは直後の衆院選にも続き、政権交代につながったが、オセロ風ゲームのように一気にひっくり返された。

ほころびが見えてきたとはいえ、安倍政権の経済政策への期待は大きかった。昨年末の衆院選で躍進した日本維新の会は、橋下徹共同代表の従軍慰安婦をめぐる発言が影響して失速した。

底力を見せたのは固い組織が背景にある政党だった。前回、風に乗って当選しながら落ち目の民主党から鞍替えした議員は苦戦を強いられた。「勝ち馬」に乗ろうという浅薄さが見透かされた。

投票率は過去2番目に低かった。半分以上の有権者が投票所に行かなかったのは、政治不信の裏返しだ。勝った自民も胸は張れない。棄権の多さを「白紙委任」と曲解してもらっては困る。

参院選はもうすぐそこに迫っている。有権者も「手綱」を引き締める時だ。