デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

ぶれ

2008-09-30 07:38:22 | Weblog
ギリシャ神話の精霊サテュロスが、人間と親交を結んだ。寒い冬が来て、人間が手に息を吹き掛けるのを見たサテュロスは訳をたずねた。

「暖めるためだ」と人間はこたえた。その後、二人で食事する機会があった。料理がひどく熱かったので人間はフーフーと息を吹きかけた。

精霊に再びなぜかと問われ、人間は答えた。「冷ますためだ」。するとサテュロスは言った。<あんたとの友情もここまでだ。同じ口から、熱いものも冷たいものも吐き出すような奴とはな>。

そんなことで絶好なら、自民党はどうなろう。批判の嵐もものかは「絶対必要だ」と主張して導入したばかりの「後期高齢者医療制度」について<同じ口>で今度は突如、抜本的見直しを言い始めた。

口火を切ったのは舛添厚労相だが、当然、自民党新総裁に決まった麻生氏も承知の上で「非は速やかに改めるべきだ」。

民主党の代表小沢氏、この人も「自民党を倒す」と叫ぶその<同じ口>で以前には「自民党と大連立を」と、叫んでいたことがあったけ。

恐らく、どちらかが次の次の首相である。どっちにしても、ぶれは気になる。

やはり

2008-09-28 06:35:13 | Weblog
メタミドホスに続きメラミンが日本襲来。ひと昔前の日本人なら、怪獣映画の宣伝かと思うかもしれない。

前者は有機リン系の殺虫剤で、毒性が強い。日本ではとうに使用禁止になっているが、十中国製ギョーザ中毒事件の原因物質として知られることになった。

その時は日本国内で流通している事故米絡み、再び被害を受けることになるとは、夢にも思わなかった。

後者は尿素とアンモニアから合成された有害物質。大量に摂取すると、肝臓やぼうこうに悪影響が出る。

中国では混入された粉ミルクを飲んだ乳幼児が死亡するなど大問題になっているが、日本でも混入の恐れのある商品が販売されていたという。

「まさか」というより「やはり」と感じた人の方が多かろう。人件費や原材料費の安さなどから、日本の食は中国に大きく依存している。

どうやら問題が起きれば、一緒に背負う関係でもある。事故米もそうだが、流通経済が複雑なので余計、知らぬ間に口にしているのではと、不安が募る。

政府に任せたくても、あの体たらく、自分の命と健康は、自分で守ることを真剣に考える必要がある。

眼鏡

2008-09-26 07:22:39 | Weblog
<恋は不思議な眼鏡をかけている。銅を黄金に、貧しさを豊かさに変えてみせるような眼鏡をかけている>。代表作「ドン・キホーテ」によりよく知られているスペインの作家セルバンテスの言葉である。

そんな眼鏡をかけてみるのも悪くないのでは。たとえば錯覚だとしても幸せだし、錯誤が永遠に続くこともないとは言えない。

どちらかというと、若いときにかける機会が多くなろう。銅が黄金に変わるかはともかく、本物の眼鏡も人の印象を大きく左右する。

だから眼鏡を変えるときは同じようなフレームにするか、冒険するかで迷ってしまう。もっとも周りではいくつも持っていて、状況や気分によってかけ替えている人も少なくない。

眼鏡と言えば最近、米大統領選の共和党副大統領候補ペイリン氏の愛用品が話題になっている。製造は福井市の「増永眼鏡」で、米国から5千個の注文が舞い込んだという。

デザインを手掛けているのは世界的な工業デザイナーの川崎和男氏。世間に広く知れ渡ったのはペイリン効果だが、とうに知る人ぞ知るブランドになっている。



イチロー

2008-09-24 06:35:54 | Weblog
ついに、マリナーズで活躍するイチロー選手は、大リーグタイ記録となる8シーズン連続の200本安打をマークした。


この愛知出身の天才打者は「毎試合、最後の試合にでも臨むかのような準備をする」そうだ。同じ記録を達成している唯一の選手はウイリー・キーラー。といっても、野球殿堂入りしている一世紀も前の選手だ。

連続200本の記録をスタートしたのは1894年。実に、エジソンが映画を発明した翌年である。

左打者で外野手、足も速く、イチロー選手と似たタイプだったらしい。ただ、歴史的偉業にしては、米国ではさほど大騒ぎはしていないようす。

シーズン本塁打数のような派手な記録に比べ地味に移るのだろうか。爆発的ヒットより、ロングセラーこそが名曲の証しだと思う。


当たり前

2008-09-22 06:26:53 | Weblog
当たり前のことをしたまでですー。その人はきっと天国でそういって微笑んでいるのではないか。

10年前、人命救助のため車を降りて行動中、事故に遭って亡くなった愛知県江南市のトレーラー運転手、古橋清弘さんのことだ。

「人命救助は業務外の私的行為」などとして労災の認定を拒む国を、残された妻美穂さんが訴えていた。

現場は、岐阜県大垣市の国道。仕事で通りがかった古橋さんは、軽自動車の横転事故に出くわし、閉じ込められていた女性を救助。さらに、後続の安全のため軽自動車を動かそうとしていたところ、まさに、その後続車に突っ込まれ、命を落とした。

そして、一昨日、その訴訟で原告が勝訴した。判決は救助もその後の行動も「無理からぬこと」とし。

もし、通り過ぎていれば「本人としても良心の呵責を覚え」ただろうと酌んだ。制度を厳格に適用したい国側の気持ちも分るが、その主張が通れば、古橋さんのしたような行為は「余計なこと」になってしまう。

「見て見ぬふり」をしなかった人が判決でやっと報われた思いがする。

米証券

2008-09-20 07:15:25 | Weblog
経営破たんした米証券大手リーマン・プラザーズの社員の行動は、ああ、いかにもアメリカ。テレビのニュース映像を見て、つい、そんなことを思った。

破綻が伝わるや、何人もの社員が私物を入れたダンボール箱抱え、さっさと会社を出て行った。大きなお世話ながら、さて残務処理は誰がやるのだろう、などと気になった。

わが国で証券大手の破綻といえばやはり山一證券。当時の社長の涙の会見をご記憶の方も多いだろう。

負債額もけた違いだが、山一の3兆5千億円にも驚いた。が、あちらは、実に米国市場最大の64兆円。

一企業の借金がオランダのGDPに迫ろうか、という巨額である。1850年創業という老舗だった。

南北戦争も世界恐慌も乗り越えたが、ついに命脈をたたれた。

老人力

2008-09-18 07:08:35 | Weblog
毎年いくつもの新語や流行語が誕生しては、忘れられていく、それでも世の中に定着していく言葉がないわけでない。

作家赤瀬川原平さんによる新語で、著書の題名にもなっている「老人力」は代表的だろう。「老人」と「力」という意外な言葉の組み合わせ耳目を集め、「日本新語・流行語大賞」のベストテンに入ったのは10年前。

「○○力」という未知の力が、数え切れないほど生み出されるようにもなった。それにしても言葉とは定着すればするほど、使い方があれるものなのか。

老人力の場合は「まだまだ若いものには負けませんよ」という類の頑張りにまで、適用されたという。

本来の意味は、加齢による衰えをマイナスと考えず、新たな力が付いてきたと積極的に評価することにある。

だから衰えていくことに抵抗する行為は、老人力と異なる。物忘れがひどくなってきても悲観することはない。忘却力がついたと思えばいい。

これは老人力になる。嫌なことや不要なことを忘れていくなら、確かに悪いことではない、その分、新しい知識や情報を自分のものにできるかもしれない。

長い目

2008-09-16 06:27:51 | Weblog
何かをもらうような時に、数は十分、もらいっぱぐれることはない、と分っていても人より先にほしがったりする。「遅い」より「早い」が、「後」より「先」が好きなようだ。

だからこそ、戒める必要もある。企業などでは、ついつい「目先の利益に走る」、また「結果を急ぐ」ということにもなりがち。

それが最悪の場合、どんな事態を招くかは、問題を起こした食品関係の企業などを考えれば明らかである。

政治にも同じことが言える。「手っ取り早く」票になりそうな目先の政策にばかりとらわれてもらっては困る。元来が苦手なだけに、社会も政治も意識して「長い目」を持つよう心掛けるべきなのだろう。

わが国の教育への公的投資はGDP比で、経済協力開発機構の加盟国中、最低という、少子化も要因らしいが、教育に手あついと胸を張れぬことは確かだ。

「長い目」で見れば、これほど重要なものはないが。

2008-09-14 07:05:42 | Weblog
米国では<豚に口紅>という言葉があるそうだ。この言葉でちょっと騒動が巻き起こっている。

民主党の大統領候補オバマ氏が共和党の候補マケイン氏の政策はブッシュ路線と変わらぬ、と批判する際、「豚に口紅をつけても豚は豚だ」と表現したことが発端。

マケイン陣営が、共和党の女性副大統領ペイリン氏を念頭に置いた中傷で、性差別を助長するなどとかみついた。

もっとも「口紅発言」は別に、ペイリン氏に言及したくだりでもなく“言い掛かり”の感がなくもない。

オバマ氏は問題の演説で「腐った魚を『変革』と名付けた紙で包んでみても、やっぱりにおう」などとも言っていた。

豚を使った英語の成句には<袋に入った豚を買う>もある。何でも、子豚と偽ってネコを袋に入れて売るペテンに由来し、中身をよく確かめずに物を買う意とか、どんな選挙でもこれだけは避けなければならない。



相撲

2008-09-12 06:39:46 | Weblog
日本相撲協会の北の湖理事長が辞任した。ロシア人の兄弟力士露鵬、白露山の大麻問題が最後の一押しとなり、ついに土俵を割った形になった。

角界にこれほど不祥事が多かった時代もないのではないか、ここ2年ほどでも、露鵬のカメラマンへの暴行、横綱朝青龍の“ずる休み”問題、前時津風親方らが逮捕された力士の暴行死事件、大麻所持容疑による若ノ鵬の逮捕・・・。

どこで引責してもおかしくないような事件続きだった。精密検査でも大麻陽性反応が出た二力士はなお吸引を否定しているが、解雇という重い処分になった。

協会側の危機感の表れだろうが、相撲はもはや通り一遍の危機感では済まない。文字どおりの土俵際にきている。