デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

2009-03-31 06:45:40 | Weblog
民主党の小沢代表が会見で流した涙は「不覚の涙」だという。が、政治家は自分のことで泣かないでほしいものだ。

国民の苦悩を思って陰で流すのが政治家の涙というものではないか。「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これをじっとこらえていくのが、男の修行である」。山本五十六元帥の残したと伝わる言葉である。

古い話で湾岸戦争開始時、ブッシュ米大統領(父の方)が、戦場の兵士を思って演壇で涙を流したことがある。「私も人前で涙を流すのは好まない」との釈明に大きな拍手がわいたのだった。

小泉元首相が鹿児島知覧で特攻隊員の遺品を前に涙したこともある。あそこで涙を我慢できる者がいれば不思議なほどだが、権力者に普通の情緒があるのを見て安心した。

国民の命を預かる政治家が、己の無念さや同志の支援に感激して涙を流すのは、まだ修行が足りないのでは。

老化現象で涙腺が緩んだと言うなら分らぬでもないが。

豪邸

2009-03-29 06:23:20 | Weblog
神奈川県大磯町には全焼した旧吉田茂邸のほか、かつては山県有朋や西園寺公望、伊藤博文の別荘もあった。

政治家の私邸は、歴史の舞台になっていたことを知る火災であった。戦後も鳩山一郎邸や田中角栄邸など豪邸伝説がしられる。

豪邸を誇った政治家の「元祖」は山県有朋だろう。東京や京都に別邸跡が残り、蓄財政治家の代表と言われるが、明治維新で破壊されそうになった都内の旧大名家の庭園を救ったのも「名園好み」の元勳・山県だったという。

ともかく、豪邸は後世、政治家の評価を歪める。今日では政治家の財産が豪邸と直結せず、目をむくような邸宅は生まれないだろうが、カネの流れが見え難くなったと言っても、カネにきれいになったわけではない。

ゼネコン献金の流れなど「百年河清を待つ」心境だ。邸宅が小さくなった分、人物も小粒になった。



介護

2009-03-27 07:07:24 | Weblog
先週の参院予算委で麻生首相ら主要閣僚が「将来だれに介護してもらうか」を語った。介護福祉の処遇改善に関連した質疑だった。

母親の介護で知られる舛添厚労相は「プロに」。与謝野財務相は、夫人に面倒かけられないとして「施設に」。鳩山総務相は「グループホーム」を挙げた。

麻生さんは「10歳下の妻より健康」とはぐらかしたが、それも麻生流で面白かった。各閣僚とも妻や子供など家族を色濃くにじませながら最後は「施設でプロに」に落ち着いた。

率直に「妻や子に」と言えない苦渋もあるのかもしれない。幸せに満ちた家族の行き着く先に「介護」という厳しい現実がある。



WBC

2009-03-25 06:10:09 | Weblog
プロ野球のW BCは、奇妙な大会である。同じ相手と何度も戦う。世界一決定戦だから応援に熱が入る。

実況の身びいきも分からぬでもない。が、連日の「侍ジャパン」や「侍魂」の叫びは、聞き苦しい。魂は日本の専売特許でもあるまい。

大げさな表現は、競技の面白さや超一流の技を伝えるよりも、勝ち負けだけにファンの目を向けさせる。

テレビ中継は競技の楽しさを広め、愛好者を増やした功績がある。だが、騒々しさが先立つ実況は、その功そぐ。



トキ

2009-03-23 06:14:20 | Weblog
大空に放たれたトキはその後自由を得たのだろうか。佐渡から本州に飛来した3羽を捕獲して戻したい。

と地元が要望書を出した。本州では生息の備えが不十分、と言う理由である。気ままな旅も、ままならない。

島で繁殖してほしい、と言う人間の思いが、羽のあるトキにどこまで通じるか。日本のトキを絶滅に追いやったのは、豊かで便利になった人間の暮らしなどである。

トキとの「共生」のために、今さら貧しさに逆戻りできるはずがない。本州の里山に姿を現したトキには、厳しい試練が待つ。

あるいは、気ままな旅の先に捕獲のワナがあるのか。佐渡には、飼育舎で手厚い保護を受ける仲間もいる。どちらが幸せなのだろう。

確かなことは、「共生」といった美辞に軽々には酔わないことである。人間の智恵など、たかがしれている。


政治家

2009-03-21 06:47:26 | Weblog
我田引水をもじって「我田引鉄」といわれる。政治家や有力者が強引に地元に鉄道や駅を引っ張ってくる。

そんな例は全国にいくらもある「引鉄」はある。上越新幹線に浦佐という駅があり、駅前に田中角栄元首相の銅像が建つ。

特急の止まらなかった小駅に新幹線を止めたのをたたえた像だが、利用客は依然少なく、駅前はがらんとしている。

お粗末な「引鉄」の例の一つである。探そうと思えば、争いのタネはいくらもある。


スカート

2009-03-19 07:33:20 | Weblog
スカートの下にズボンを履くファッションが広がっている。古墳の埴輪と似ているので「はにわルック」というそうだ。

初めは変だが、見慣れると違和感がなくなるから不思議である。古い建築の外観を残して、上に高層ビルを建てるのを「胴巻き保存」「こしまき保存」あるいは「かさぶた保存」と言う。

名前からして野暮ったいが、東京丸の内界隈に多い。問題の東京中央郵便局はこの保存方式拡大で決着した。

建物保存は時代と場所によって環境も違い、難しいものがある。東京中央郵便局は新旧合体どころか、政治的「妥協の産物」だろう。

時間がたって見慣れても「つぎはぎ」の違和感が残る平成の愚作になる恐れは十分にある。

奈良漬け

2009-03-17 07:31:28 | Weblog
飲酒運転をしたとして道交法違反の罪に問われた男(60)の判決で、甲府地裁が「奈良漬けを食べたとする被告の弁解は信用できない」として、罰金25万円を言い渡したことを明らかにした。

警察官が実際に奈良漬けを食べて呼気検査した実験結果が有罪の「決め手」になったとみられる。男は「縦15センチ、横4センチの奈良漬け一本食べた」と主張。

検察側は男の言い分を確かめるため警察と協力して実験。甲府署5人が同じ大きさぐらいの奈良漬約100グラムをそれぞれ食べたが、5人とも呼気からはアルコールが検出されなかったという。

続投

2009-03-13 06:36:13 | Weblog
政治の舞台では、失点や失策があっても与野党の「エース」が続投する。自軍からは危ぶむ声も出るが、降板しない。

相手も甘い球を狙うが、互いにこのまま総選挙までの続投を望んでいるように映る。肝心なのは総選挙であり、その損得勘定で動く。

似たような戦いだが、野球と政治はまるで違う。日の丸戦士は、国の誇りをかけて世界一を目指し、ファンの期待も熱い。

胸にバッジを着けた日の丸議員は、世界一早い経済危機の克服を口にする。もう大きく遅れを取ってしまった。

無電柱化

2009-03-11 07:55:43 | Weblog
最近電線類をなくす無電柱化が本格化しているという。金沢市によると市道の無電柱化は1987(昭和62)年の長町地区が第1号だった。

現在、無電柱化された市道は約40キロで、市道延長2千キロに対する無電柱化は2%。あまりに低いと思ったが、それでも全国の中核市を調べたら、なんと1位だという。

しかし、国土交通省の資料を見て唖然とした。海の向こうの西欧では、ロンドンや、パリ、ボンの無電柱化は、100%、ベルリンは99%。いったいどういうことか。

日本のように電柱を立てて、その間に電線をつないでいった方が早くて安いとか、維持管理がしやすいと言う面もあるらしいが、思わず腕組みしてしまう。

金沢市が計算したら、今のペースで無電柱化事業を続けるとしたら、電柱や電線がなくなるまで、あと7百50年もかかるという数字がでたそうだ。もう少し早くできないものかのう。