デジカメぶらりぶらり

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裁判

2009-06-29 07:12:26 | Weblog
全国初の裁判員裁判が8月3日東京地裁で開かれることになった。そこで考えさせる指摘があった。

精神鑑定と責任能力の有無に関する模擬裁判を見た裁判官が、裁判員の意見は「市民感覚ではなくて、素人感覚だ」と頭を抱え「準備が整ったとはとても言えない」ともらしたというのである。

「市民感覚」は、世の常識とかけ離れがちになるプロ裁判官の感覚を正すものとして新制度で期待されている。

一方の「素人感覚」は、特には感情的であり厳正な法律と矛盾することもある。が、両者は表裏一体のものだ。

片方の良い所だけほしいというのは無理な注文であり、それこそ市民感覚からずれている。市民感覚にも表と裏がある。

きれいな表側だけを採用して、司法改革が実現すると思うのは幻想ではないか。市民感覚を大事にしようと叫んで、素人感覚がはびこった政界の例もある。



ツバメ

2009-06-27 07:30:34 | Weblog
剣豪・佐々木小次郎に秘技「つばめ返し」がある。急旋回するツバメの姿をまねたとされ、チャンバラごっこでも人気を集めた。

ツバメは時速200キロ近い速さで飛ぶ。旧国鉄の特急の愛称として親しまれ、九州新幹線が名を受け継ぐ。

つりの名を愛称にする列車は多い。北陸でも「しらさぎ」や「はくたか」が走る。「雷鳥」も、その奇妙な英語名の「サンダーバード」も関西圏を結ぶ。

特急「雷鳥」は、生息する立山のふもとまで行かず、いまは金沢止まり。寸足らずの愛称だが、先ごろ白山で一羽の雌が目撃された。

とっくに絶滅したはずなのに、どうして姿を現したのか。謎は残るし、すみ着いたと喜ぶのも早いが、夢は膨らむ。

もう一度繁殖してくれないだろうか。そうなれば長野、富山、石川でそろってライチョウ自慢ができる。北陸録新幹線にも「雷鳥」の名が似合ってくる。

謝罪

2009-06-25 07:36:27 | Weblog
過ちを自ら認めても謝るのは難しいものだ。メンツや誇りが壁になり、素直に「ごめん」といえないのが人の常である。足利事件で、えん罪が明らかになった菅家さんに栃木県警本部長が直接謝罪した。

検察側も謝罪会見をしている。過去の例からいえば異例の措置だ。背景に裁判員制度があるという。市民裁判員に硬直した司法の姿は見せられないのだろう。

2年前、富山のえん罪事件で男性に謝罪したのは検察、県警、弁護士だった。最終関門である裁判官の責任も重いとの声もあったが、裁判では判決後に「お気の毒に思っております」と語りかけて終わった。



2009-06-23 06:23:09 | Weblog
W杯出場を決めて再び時の人になったサッカー日本代表の岡田監督が、講演で披露した愛の進化論がある。

優しい愛を語った監督も、選手と一緒に酒は飲まない。選手の仲人もしないと言う。監督業には、愛とは裏腹な冷徹さが求められるからだった。

どんな名選手も、いつか力が衰え首を切るときが来る。普段から仲良くしていてはその非情な宣言はできない。

仲良くなくていい。嫌いでもいい。互いに力を認めあうチームが強くなるのだと力説していた。

おなじ勝負の世界でも祖父伝来の「友愛」が看板の政治家・鳩山総務相に、愛の進化論は通用しそうにない。

日本郵政社長の首切りには非情そのものだ。逆に総監督役?の麻生首相が非情になれないようようで、党内は混迷の体である。

ひとつの個人プレーがチームワークを乱し、手痛い敗北を喫することがある。「チームが勝つためには人を切る。勝てなかったら責任を取る」。岡田監督のさわりである。

言葉

2009-06-21 06:44:14 | Weblog
イチロー選手、打撃好調でも「皆さん、勝手にどうぞ」と、周囲をけむに巻く。その無愛想が魅力、と喜ぶファンもいる。

比べるのも気が引けるが、随分と軽く響くのが政治家の言葉で、勇ましい発言ほど、要注意。首相がべらんめえ口調で「私が決める」と口にし、程なくブレて混乱を招いたことが何度あったろう。

「これは正義の問題」と、見えを切った大臣もいる。大げさなせりふで、かっさいを期待しているのだろうが、手をたたくより先に、裏に何があるのだろう、と、マユにつばをつけてしまう。

プロ野球人気が盛り返している。それはそうだろう。敵のエラーによる得点ばかり待つような政治ゲームを見せつけられより、白熱した投手戦や華々しい打撃戦の方が、よっぽどすっきりした気分になれる。

国際宇宙ステーション

2009-06-19 06:42:46 | Weblog
国際宇宙ステーションに長期滞在する若田光一さんが先ごろ、子供たちの注文で「おもしろ実験」を見せてくれた。

宇宙で相撲ができるだろうか。同僚と挑戦したら、腕を軸にして2の体がぐるぐる回ってしまった。

タオルを使った綱引きも試みた。力を入れた途端、互いに相手に引っ張られ鉢合わせをする始末。地に足をつけて踏ん張ることのできない無重力では、奇妙なことが起こる。

日本郵政社長の進退めぐる騒動に、そっくりではないか。腕力勝負を試みたが、さっぱり腰が定まらなかった。

周囲に促されて首相と大臣が綱引きに及ぶと、双方がぶつかって頭に大きなこぶをつくってしまった。「正しいことが通らないことがある」とは、クビを失った大臣の捨てぜりふ。

マユにツバして拝聴するが、世間とは違う「無重量空間」を漂うような政治家たちである。もっとも、宇宙船とは違い、利害や打算の「雑菌」は、うようよいそうではある。

コピー

2009-06-17 06:27:30 | Weblog
中国軍がロシアからの輸入兵器をコピーして途上国に大量販売、ロシアを怒らせたとあった。続いて、北朝鮮もロシアから買ってコピー兵器を量産化、再びシリアに売る実態が明らかになった。

北朝鮮が、核や大型ミサイルの開発費をこれらコピー兵器で稼いでいることが分った。そこで、北朝鮮に対する国連安保理の制裁案の中で「兵器の全面禁輸」が焦点になり、制裁案の合意が難航しているというわけだ。

模造がハンドバックや乗用車にとどまらず、軍事産業に拡大しているのである。この裏返しの例が日米間の次期主力戦闘機購入問題だ。

日本は最新鋭のF22を買うというのに、米は売れないという。最新の軍事機密を守るためといわれる。コピー兵器の拡散を許さないのは立派だが、同盟国といえど、この程度の信頼度なのかと思いは残る。

大切な事を他人任せにするとこうなるとの重い教訓ではないか。

宝刀

2009-06-15 07:01:00 | Weblog
騒然とした幕末に、世ごと神社のお札が空から降ってきた。と歴史の授業で聞いたことがあった。

降ったのではなく、世直しをたくらむ者たちが屋根から降らせたのである。不思議そうに見えることにも、わけがある。

「タネも仕掛けも、チョットあるよ」と笑わせ、鮮やかな技を見せる手品し師もいる。降ったのではないが、いつの間にか通帳にお金が振り込まれていた。

「お上」からの定額給付金。が、時ならぬ大盤振る舞いが、いろいろと批判があったがもらって嬉しくない者はいない。

が、お上が仕込む増税絡みの「タネや仕掛け」が、ちらつくのである。定額給付金振込みは、その吉凶を見定めたくなる。が、抜かぬのか、それとも抜けないのか、解散という伝家の宝刀は音なしである。

にらみ

2009-06-13 06:31:47 | Weblog
にらみは、市川家のお家芸である。海老蔵さんも、父の團十郎さんも立派な目玉をお持ちである。

小さな目玉では様になるまい。独特のにらみは、血筋が伝える世襲の芸でもある。細い目でも垂れ目でも務まるのが政治の世界だが、世襲制度議論がなかなかまとまらない。

すぐにやると言い、次の次の選挙からと言い直す。抜け道があるのはけしからんと批判したり、職業選択の自由に反すると言ってみたり。

まるで騒ぎ立てることが仕事のようである、ほかにすることがたくさんあるだろうに。選挙前のアドバルーンなど、程なくしぼむ。

インフルよりも、たちの悪い騒ぎではないか。海老蔵さんに、国会でもひとつにらんでもらおうか。

世襲

2009-06-11 07:16:21 | Weblog
徳川270年は、養子制度で維持されたとの説がある。徳川本家に跡継ぎがなくて、御三家の紀州から吉宗が入っている。

名君の誉れ高い上杉鷹山など、養子で栄えた藩はいくらもある。男の跡継ぎがいなくても道は開けたのである。

上方の大店では、できの悪い息子だったら娘に婿をとってのれんを守った。相撲界でも親方の娘婿に名力士をもってきて部屋が興隆した例はいくつもある。

お家大事と、わが子大切とは別問題だったのである。お隣の「金さん一家」は実子による世襲路線が守られるようで、25歳の三男が跡取りになりそうだという。

例のミサイル発射は後継者内定の祝いの花火だとの説もあるが、果たしてそうなのか。権力闘争は最終段階に入ったとの情報もあるが、真相はまったく分らない。