「スマイル五輪」があれば、この人は金メダリストだろう。アーチェリー女子団体で、銅メダルを射抜いた蟹江実貴さん(23)の笑顔は何とも、ほんわかしている。
相手が先行し迎えた3位決定戦の、心のわずかな揺れが勝負を左右する最終盤。テレビを見ていても顔が強ばるような緊張の場面で、柔らかい笑みが浮かぶ。そのえくぼを見ていると、こちらまで肩の力が抜ける。
「力のある選手を集めただけでは勝てない。この3人には助け合う精神があった」と監督。その象徴がミスをしても笑顔で励まし合う姿だった。「笑って終わろう」と言い続け、銅メダル。
夏の朝、日本中に勝利の笑顔をおすそ分けしてくれた。重量揚げ女子53キロ級の八木かなえさん(20)は、初出場で12位。「(型が)決まったら落ちるわけない。ムスっとしないで笑え」というコーチの教えを守り、大舞台でも109キロもあるバーベルを持ち上げて、にっこり。
その笑顔も「スマイル五輪」なら表彰台だ、メダリスト一家の重圧、減量苦、持病の関節痛。重量挙げ女子48キロ級の三宅宏実さん(26)は三度目の五輪で、ついに銀メダルを手にした。
控えめで、たくましさがにじむ笑みが、お父さんにそっくりだった。父娘で同じ笑顔を浮かべるための12年。長く待ったかいのある、美しい笑顔だった。きょうはロンドンからどんな笑顔が届くだろうか。
相手が先行し迎えた3位決定戦の、心のわずかな揺れが勝負を左右する最終盤。テレビを見ていても顔が強ばるような緊張の場面で、柔らかい笑みが浮かぶ。そのえくぼを見ていると、こちらまで肩の力が抜ける。
「力のある選手を集めただけでは勝てない。この3人には助け合う精神があった」と監督。その象徴がミスをしても笑顔で励まし合う姿だった。「笑って終わろう」と言い続け、銅メダル。
夏の朝、日本中に勝利の笑顔をおすそ分けしてくれた。重量揚げ女子53キロ級の八木かなえさん(20)は、初出場で12位。「(型が)決まったら落ちるわけない。ムスっとしないで笑え」というコーチの教えを守り、大舞台でも109キロもあるバーベルを持ち上げて、にっこり。
その笑顔も「スマイル五輪」なら表彰台だ、メダリスト一家の重圧、減量苦、持病の関節痛。重量挙げ女子48キロ級の三宅宏実さん(26)は三度目の五輪で、ついに銀メダルを手にした。
控えめで、たくましさがにじむ笑みが、お父さんにそっくりだった。父娘で同じ笑顔を浮かべるための12年。長く待ったかいのある、美しい笑顔だった。きょうはロンドンからどんな笑顔が届くだろうか。