デジカメぶらりぶらり

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感無量

2009-07-30 06:26:12 | Weblog
コメディー映画のシリーズ最終作となる「釣りバカ日誌20ファイナル」が、東京都練馬区の東映東京撮影所で撮影を終え、主演の西田敏行が「(思い出)走馬灯のように浮かんだ」などと振り返った。

西田が演じる主人公、浜崎伝助宅のセットで最後のカットが終わると、西田や共演の三国連太郎、浅田美代子らに花束と感謝状が贈られ、紙吹雪が舞った

1988年に公開された第1作から21年。今回は22作目となる。記者会見した西田は「人生で“感無量”という思いを持つことはそんなにない。今日はそんな数少ない日になった」と涙ぐんだ。

「(この映画が終わっても)家族みんなで安心して見られる娯楽映画を、これからも作り続けてほしい」と話したそうだ。

日食

2009-07-28 07:29:07 | Weblog
自分の首が飛んだ瞬間に万歳を叫び、拍手かっさいする。何度見ても奇妙な光景である。ともかく戦い号砲はなった。

8月30日ゴールの異例の長期戦。政権選択の大事な闘いだが、空模様の方が気になったが。厚い雲の間からでも、神秘的な日食ショーが見られた。

すすを付けたガラス板で観測するな、と事前に警告があったのには驚いた。子どものころ、そうやってかける太陽に興奮したことがある。

黒い下敷きをかざしたり、フイルムの切れ端を手にした者もいた。そうしなさいと、確か学校で教わった。

ガラス版のすすや下敷きなどは、光を遮るのに不十分で、網膜が焼ける危険があるのだという。

かっての観測の常識が一転、非常識に変わった。が、万歳三唱の「珍プレー」を見ると、国会の常識は簡単に変わりそうにない。

やっと実現した解散に、「待ってました」の声が掛かる。千両役者の登場にはつきものだが、褒めるだけではない。

大根役者が引っ込むときも、皮肉な客は「待ってました」と、からかう。どっちに転ぶか、意味深長な「待ってました解散」である。

囲碁

2009-07-26 06:39:41 | Weblog
現在の日本棋院理事長を務める大竹英雄九段は棋聖戦を6連覇を果たし名誉棋聖となった。
ホテルの対局席に着くなりひざ掛けを注文したことがある。クーラーが効きすぎたかと主催側は恐縮した。が、そうではなくて「頭に血が上がって、夏でも腰から下が冷える」というのだった。

何十手も先を読む棋士の集中力のすごさは聞いていたが「頭に血が上がる」の例えは分り易くて感心した。

自分の対局は、何年か後にそのまま再現しろといえば棋譜を見ないで盤上に再現できるともいう。

プロ棋士の大変な頭脳である。が、別の棋士で「読みが深くなると、負ける先まで分ってしまうことがある」と笑ったとの話もある。

あまり先が読めるのも困るだろう。頭に血が上がりすぎて血管が切れないか心配が先になる。「下手の考え休むに似たり」。凡人にはほどほどがいい。

エスカレーター

2009-07-24 06:11:13 | Weblog
大都会でエスカレーターに乗る時は、真ん中に立ってはいけない。道路の追い越し車線のように、エスカレーターにも「追い抜き空間」を作るルールらしい。

みんな片隅に寄っている。その傍らを、動くステップを駆け上がって追い抜く人が次々と続く。

下りのステップを駆け下りる人までいる。せいぜい秒単位の時間短縮。せっかち自慢が大勢いる。

JR西日本社長が起訴された尼崎の脱線事故現場は、新たに付け替えられた線路で起きた。尼崎駅で乗り換える手間を省くための付け替えである。いったん列車を降りて、乗り換えるのもわずかな時間でしかない。

私鉄と競合する大都会では、そんな短縮も「売り物」になるのか、列車は急カーブの手前から減速する。事故の記憶はまだ新しい。窓の外にじっと目を凝らす乗客の姿がある。

この人たち恐らく、エスカレーターを駆けたりはしないだろう。急ぐにしても、節度も限度もある。何度注意されても、ステップの隅に立つ習慣は身につかない。鈍いのではなく、都会ずれしてない、と自慢している。

ウナギ

2009-07-22 05:11:53 | Weblog
土用の「丑の日」、ウナギの受難の日である。梅雨が明けないのにウナギというのもいささか興が乗らないが、昨年同様今年も丑の日は、2度あって、31日が「二の丑」である。

まず格安の中国産を食し、2度目は真夏の暑さの中で国産に挑むとするか。うらぬウサギの皮算用。夏ばて防止を口実に、ぜいたくができる、実はウサギは夏よりも、秋から冬の方がおいしい。そう教わって食べたことがある。

味の比較ができるほど、かば焼きと親しいわけではないが、冬のウナギは油が乗っており、味にもこくがあるようで、「猛暑の食べ物」という先入観が揺らいだ。

本来夏場にウナギは売れなかったそうである。それを一変させたのは、江戸時代の学者・平賀源内で、「土用にはウナギ」と宣伝したからだと伝わる。

そんなウナギ人気に、昨年は中国産が冷や水を浴びせ、有害物質混入や産地偽装で、消費者を怒らせてしまった。

ブームに火をつける知恵もあれば、売り上げ激減の墓穴を掘る悪知恵もある。丑の日には、ウナギ受難に加え、消費者受難という教訓も加わってしまった。せちがらい世の中である。



裕ちゃん

2009-07-20 05:53:09 | Weblog
生きていれば74歳、感慨深い石原裕次郎さん23回忌法要があった。国立競技場に11万人余が詰めかけ巨大な「裕次郎寺」も登場。

全員で空に向かって「裕ちゃーん」と合唱したという。われらがヒーローをしのぶ法要に異議はないが、豪華な寺の模型に、裕次郎らしくない違和感をもった。

その寺にいるはずの「裕ちゃん」だが、空に向かって叫ぶのも、いかにも芸能イベントらしい。映画「おくりびと」が話題になった時、宗教界は反省したという。

死者を扱う映画に宗教観がほとんどなかったからである。「千の風になって」の歌がヒットした時もおなじ意見があった。故人の霊魂が寺やお墓でなく、空や風とともにあるとする方が納得し易いのは、宗教の敗北だというのである。

お葬式や法事のときだけに思い出す寺院や僧侶とはいったい何か、と、宗教の本質を語るのは凡人の手に余る。

が、日本人の宗教観のいい加減さと、権威に頼りがちな宗教界を時に思うことがあってもいい。

ナイフ

2009-07-18 07:25:44 | Weblog
改正銃刀法でカキの殻むき用ナイフが一部禁止され、業者を困惑させている、と報じられた。

鋭い先端がいけないのだが、先が丸いと仕事にならないという。秋葉原の無差別殺傷事件が、飛んだとばっちりを招いた。

危険なナイフがあるから凶悪犯罪が起こる。だから、無くしてしまえ、と言うのが規正の狙い。

われわれが拳銃をもてないのも、同様である。銃社会の米国で乱射事件が起きると、同様な声とともに正反対の主張も出る。

銃の備えがあったなら、即座に犯人を射殺して多くの犠牲者を出さずに済んだはず。だから銃は必要なのだ。と、銃社会の理屈には正直、ついていけない。

ナイフ規正に異をとなえるつもりもない。が、それで殺傷事件がなくなるわけでもない。石につまずいて転ぶ子どもを見て、「つまずかせる石が悪い」と言う親がいる。

石をどかせば転倒の危険は去るが、子どもの不注意までが改まるわけではない。危険と付き合う訓練も大事である。

そんな機会が急激に減っているようである。よく切れる包丁より、切れ味の鈍った包丁の方が扱いにくく、かえってけがをする。

タコ

2009-07-16 06:48:46 | Weblog
他人の懐をのぞいても仕方ないが、公開された政治家の所得報告が気になる。所得総額では、麻生首相も鳩山代表も国会議員上位30人に顔を出していない。

所得はそうだとしても、ともに政界屈指の財力を誇る御曹司である。広い邸内で、凧揚げに興じた思い出があるのか聞いてみたくなる。

2人とも支持率と言う風向きが気になるだろうから。首相だこは、さっぱり揚がらない。バランスが悪いからで、足をつけると上昇する。

たこ揚げの常識だが、なぜかその助けになる側近を切ることに夢中のようである。揚がってからが本当の勝負である。

風向きが変わると、たこは傾く。糸を上手に操って、風の向きを探り当てるのが腕の見せ所。し損じると、ぐるぐる回って失速する。

「故人献金」まで発覚したウソの報告という逆風が吹いて、鳩山だこもなにやら危なっかしい。

たこ揚げの上手な人がいる。漁師の息子だ、風を読むのは漁師の特技であり、誤ると時に命にかかわる。

真剣味あふれる遊びもある。御殿育ちの坊ちゃんたちに、そんな思い出はあるのだろうか。

デフレ

2009-07-14 07:30:02 | Weblog
1缶100円の「第3のビール」が登場するという。大胆な価格破壊である。既に100円の菓子や惣菜もあり、100円商戦は拡大の一途である。

食品は、雑貨や衣料品の値下げとは意味が違う。5月の消費者物価指数が過去最大の下落となり、デフレ懸念を指摘されている。

食費の切り詰めは最後の生活防衛であり、食品値下げは危険な兆候だと、消費が低迷する中では背に腹は代えられず、ついに「物価に聖域」とされた食品の値下げまでが顕在化してきたのである。

景気悪化と物価下落、歯止めなく続く悪循環が「デフレ」であり、価格破壊が繰り返される。破壊されるのは物価だけではない。社会全体に「安物」が広がれば文化が劣化し破壊される。

だから、食事まで切り詰めなくてもいい普通の暮らしを、早く取り戻せと、100円食品は政治に迫っているように見える。

会話

2009-07-11 06:03:43 | Weblog
見知らぬ客を相手にする会話には動物とこどもの話題が良い、とタクシー運転手が話している。

罪のない話を選んで、退屈を紛らせる。それには格好の話題が幾つもある。空からのオタマジャクシ騒動にはそろそろ飽きたが、今度は富山市のど真ん中をカモシカが走り回って驚かせた。

子ども呼ばわりは失礼だろうが、まだ17歳のプロゴルフファー、石川遼選手が今季初優勝し、全英オープンの出場権を手にした。

「遼くんに生涯賃金追い越され」というサラリーマン川柳があった。複雑な笑いに誘われる。人には、早咲きもあれば遅咲きだってある。

「生涯賃金追い越され組」の多くは、そう自らに言い聞かせて少年に拍手を送るのだろう。