デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

活性化

2009-04-30 07:52:13 | Weblog
内宮と外宮の2つからなる伊勢神宮には「風の宮」「土の宮」と呼ばれる社がある。天地の安全を祈る宮だが、元々の土着の神様と、よそから来た神様が対立を克服して一つの風土になったとみることもできよう。

「外人」という表現が「外の人」を意味し、差別につながるために「外国人」に統一されたこともある。

地域を活性化させるのは「若者、よそ者、ばか者」ともいう。新しい風が吹き込む時、旧勢力には抵抗がある。が、それを克服したところに発展があるのは古今東西変わらない。

新型インフルエンザの侵入だけは、断固阻止しないといけないが、地域の新しい風は歓迎したいものだ。



草食

2009-04-28 07:38:59 | Weblog
人気タレントの泥酔事件で、大恥をかいた男は「草食系男子」の代表とか、それに対するのが「肉食系女子」。

恋愛に消極的で、友達感覚で付き合うのが「草食系」、逆に積極的に出るのが「肉食系」と、テレビに教わった。

おとなしい男と元気のいい女の子か、と思ったら「ちょっと違う」という。若者の世界は、よく分らない。7年前の大河ドラマ「利家とまつ」の宣伝コピーに「男は美しく、女は強く」とあった。

強い女性は、今に始まったことではない。もっとも、肉食、草食の言葉遊びは面白い。草食系必ずしも弱者ものではない。像やサイは肉食獣をけち散らす。

マンガ

2009-04-26 06:46:27 | Weblog
麻生首相は時折、得意の漫画ネタで記者団に、野球漫画「あぶさん」の主人公の年齢を知っているか、と問い掛けた。

正解が出ないとみると、「だめだな。アウト」と、得意顔だった。それなら、主人公が高校時代にやった酒の不始末の話もご存じだろう。

二日酔いで試合に出てサヨナラ本塁打を打ったのだが、へどを吐いて飲酒が発覚し、甲子園行きをふいにした。酒の失敗で仲間を泣かせた。

人気タレントが思いもよらぬ泥酔、裸騒動をしでかした。花見に浮かれた酔客の、程度の悪い仕業に似るとはいっても、毎日のようにテレビに顔を出す男だから、CMや番組の中止など、後始末のほうが大ごとなってきた。

首相お気に入りの「あぶさん」は、今年62歳の現役選手。漫画ならでは設定で、酒のしくじりから始まった野球物語は、30年間以上にわたってファンを楽しませている。

若気の至りでは済まされないが、手痛いつまずきを薬にできる年齢である。



漢字

2009-04-24 06:13:13 | Weblog
漢字能力検定協会の不祥事は、私たちが大事にする漢字文化を食い物にした。退職してもいないのに、トップに退職金が支払われたという。へんな話がまかり通る。

昨年くれに選ばれた1年を表す漢字は「変」。何のことはない、本家本元のゆがんだ姿を言い当てる字であった。

漢字には不思議な力があるのかもしれない。越後の僧、良寛さんに「天上大風」の逸話がある。たこ揚げに興じる子どもたちたこに、その文字を書いてやったら、たちまち空高く揚がった。

「漢検だこ」も、ブームの追い風に乗ってぐんぐん揚がったが、ここに来て失速してしまった。前理事長は「今の心境を漢字1字で」と問われ、無言だったそうな。

過去の「今年の漢字」には「毒」「金」「災」など、ふさわしいのがいくらもあるのだが、よもや口には出せまい。

年末の恒例になった漢字の募集だが、もうやめどきかもしれぬ。やっても「恥」や「怒」が殺到するに決まっている。

出べそ

2009-04-22 06:00:08 | Weblog
子母澤類さんの連載エッセー「三三五五」(さんさんごご)に、出べそと5円玉の話がある。泣き虫の子どもは出べそなる。封じるために、親がへそに5円玉をはり付けた。

5円玉は見たことはないが、へそにばんそうこうやガーゼをはり付けた遊び仲間が少年時代にいて、「おい、出べそ」と、からかいのタネになった。罪作りな思い出がある。

5円玉は単なる「おまじない」だろうが。せり出す一方だった麻生内閣の不支持率が、ここにきて少し引っ込んだ。定額給付金の効用、と識者は言う。

これは出べそに5円玉のご利益か、出べそは本人の責任ではない、と悪ガキたちは主張した。「おまえの母ちゃん、出べそ。だからお前も」と、はやし立てた。

漢字に弱い首相の人気も、担ぎ出した者の責任ということになる。子どもたちの悪口に、一理あるかもしれぬ。



フグ

2009-04-20 06:36:20 | Weblog
危ない。金沢の男性が釣ったフグを自分で料理し、食通中毒になった。幸い回復したそうだが、命あっての美味である。

石川県には「コンカ漬け」がある。猛毒を含む卵巣を塩に漬け、ぬかに漬けると、やがて比類ない味に変わる。

その「奇跡のからくり」は、分っていない。分っていないから、先人の製法から一歩の脱線も許されない。毒退治の伝統的な手法が愚直に守られている。

毒を抜く手法があれば、毒を保つ手だてもある。モノの本によると、フグの肝臓は、さっぱりした美味という。

フグ産地は数あるが、毒抜きの逸品は石川県だけである。毒の退治は、やはり至難の業なのか。





ロボット

2009-04-18 05:30:49 | Weblog
人が頭の中で考えた通りに働くロボットの開発が始まったという。まだ、手の上げ下げ程度の基礎研究に過ぎないが、将来は家事もできると記事にある。

便利だが、考えてみれば恐ろしい話だ。人間は善人ばかりでない。他人に害を加えたいと念じたらどうなるか。

人間が自ら手を下さない犯罪が生まれる。念じた者の脳波でも証拠に逮捕するのか、賢いロボットに縄をかけるのか。

ややこしい未来になる。科学が独善的な人間や国家と結びついた時は恐ろしい。独裁者の下で国民はロボットになる。

ロボットに恐怖心はないから指示通りなんでもする。が、いつかそのロボットが、創造者の制御できないモンスターに化ける日は来ないのか。

人気映画

2009-04-16 07:57:29 | Weblog
人気映画「釣りバカ日誌」シリーズが次回作で終了、と決まったそうだ。7年前に富山、3年前には能登が舞台になり、地元ファンを大いに楽しませた。

富山を舞台にした「釣りバカ日誌13」は、監督が地元出身の本木克英さん。気鋭の登用と評判になった。

「きつかったな」と、苦労話をしていた。主演の西田敏行、三国連太郎さんは、押しも押されもしない名優。

生半可な演技指導にはそっぽを向く。2人の呼吸にしても、いつもうまく会うわけではない。脚本は「寅さん」シリーズ監督の山田洋次さん。

「2人の妙な芝居をさせるんじゃないよ」と、これまた現場に釘を刺す。まるで「監督だらけ」の映画づくりに、それまで何人もの監督が音を上げたそうである。

船頭が多いと船は山へ上がるが、「釣りバカ」は、そんな緊張感が逆にプラスに働いていたのに違いない。

大勢の船頭を乗せて大海を航海する珍しい例である。1作50~70万人の動員を維持しながらの幕引きは、清い潔い。

草野球

2009-04-14 07:13:06 | Weblog
草野球に加わると「ライパチやぞ」とよく声を掛けられた。守備はライトで打順は8番のこと。

めったに球は飛んでこないし、得点のチャンスもほとんどない。下手クソの「定位置」である。

国連安保理での対立など、ミサイルの後始末も一筋縄ではいかぬ。国際社会の駆け引きの中で、日本が遠い外野に追いやられているのでなければいいのだが。

「暴れん坊」大統領が日本の野球を褒めた。が、肝心のミサイル問題の対応ではお茶を濁した。「ライパチ」と高をくくられたか。

花見

2009-04-12 07:14:35 | Weblog
ミサイル騒動に水を差されてしまったが、咲き始めた桜に心が浮き立つ。国際情勢が緊迫しょうが、不景気風が吹こうが、花見を忘れるわけにはいかないのだ。

おなじみの落語「長屋の花見」は、水で薄めた番茶を酒に見立てて、大家と長屋の連中が繰り出す。

黄色いタクアンが卵焼き、半月形に切った大根のコウコがかまぼこ。お粗末な宴会だが、不況風に首をすくめて閉じこもるより、よほどいい。

前年度の2次補正、本年度予算、さらに大型補正による経済対策が進む。さしずめ、景気回復に向けての3段ロケット。

物騒なロケットが去った後は、こちらの行方が気になる。順調に飛んでくれるか、燃料不足になりはしないか。

万一にも失速は許されない。「長屋の花見」はめでたいオチで終わる。「近くいいことがありそうだ」「ほう」「茶わんの酒に茶柱ならぬ『酒柱』が立っている」。

明るい明日を願っておチャケで乾杯。そんな花見も悪くない。