デジカメぶらりぶらり

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世襲

2009-10-30 06:42:28 | Weblog
国会論戦がスタートした。4代目の世襲政治家。鳩山首相が「政治の変革と大掃除を」と力説したが、小泉、安倍、福田、麻生と続いた「世襲内閣」延長の側面は否定しょうがない。

政治家の家系は単純で多様性はあまり期待できない。「地盤、看板、カバン」をそっくり受け継ぐのだから無理もないか、鳩山首相も先代の遺産があって今があるのは、政治資金問題で十分わかった。

変革には世襲に頼る政治風土の掃除が必要だろう。ただし、この掃除は有権者自身の変革がないとできない仕事だ。

新聞配達

2009-10-28 07:14:28 | Weblog
「雨ニモマケズ風ニモマケズ」の詩を残した宮沢賢治には新聞配達の知人がいたという。ポケットにあめ玉を入れ、子どもに出会うとそれを与え、病気の人がいれば慰めの言葉を掛けて配達の歩を進める人だった。

「東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ」。

この感動的な詩は17年間新聞を配り続けた知人の影響が強かったという。先の台風18号の折、和歌山で、風で倒れた木にバイクがぶつかり新聞配達中の男性が亡くなった。

「雨ニモマケズ」の詩をこれほど厳粛な気持ちで思い浮かべたことはなかった。10月18日は「新聞配達の日」日本新聞協会が募集したエッセーに「新聞配達をしていたお父さんが、届きたての新聞を読み聞かせてくれるのが好き」との小学生の話があった。

配達制度が特徴の日本の新聞はこうした配達員と家族に支えられている。

流れ星

2009-10-26 07:41:22 | Weblog
見えたという人もいれば、見えなかった、と首をかしげる人もいる。オリオン座流星群の出現で多くの流れ星が見えたそうだ。

流れ星に願いを託すと、かなうという。逆に、人の不幸を暗示する星、とも言われる。幸運の使者にしたり、不吉な星に見立てたりと、人は気ままである。

空をよぎる一瞬の光は、そんなにも心を揺さぶるものか。流星群を「見た、見えなかった」のほかに、「見なかった」の声が周りには少なくない。

空のことより、地上のあれこれに心砕くことの続く日々である。たかが流れ星。されど、心を打つ何かを秘めているのかもしれない。

トイレ

2009-10-24 07:23:36 | Weblog
私はしたことはないが、自宅トイレの洋式便器に座って小用を足す男性が33%いる、という調査結果があった。

粗相をしがちな幼児ではなく、立派な大人の話である。トイレの作法もいろいろである。しばし、物思いにふけることもある

街の食堂で、似たような光景を見掛けた。二人連れの若い女性が親子丼を注文し、「スプーンもちょうだい」と声を掛けた。

やがて届いた丼に彼女たちはスプーンを突っ込んで、ほお張り始めた。カレーライスを食べるみたいに、確かに、汁気を含んだご飯は、はしでは扱いにくい。

中華料理の丼物は、レンゲを使う。不器用はし使いはみっともないが、丼物にスプーンの組み合わせは、幼児の食事風景にしか映らない。

「座り」トイレとスプーンの食事は、似て非なるものだろう。奇妙に見えて案外そうでない作法と、こっけいなだけのもの。暮らしが便利になると、人は時々、はき違えをする。

デーパート

2009-10-22 07:42:02 | Weblog
デーパートは長く日本人のあこがれであり、繁栄の象徴だった。上層階で開く物産展などの人気催事は「シャワー効果」と呼ばれ、上から下へと客を散らしていった。

店内の人並みはそのまま街に流れるから都市問題とも直結していた。そのデパートの栄光が危うくなっている。日本百貨店協会のデータによると売り上げはピーク時の4分の3にまで落ちている。

再編の進む大都市のデパートでは一階からすぐ食品売り場になるのが最近の傾向である。人気のデパ地下も変化している。上からお客が降ってくる時代ではない。

地方店ではマンネリが目立つ。海外ブランド頼りの高級化も画一化していないだろうか。デパートの輝きは街の盛衰につながっている。魅力回復にセンスを磨いてほしい。

新聞配達

2009-10-20 07:49:04 | Weblog
「雨ニモマケズ風ニモマケズ」の詩を残した宮沢賢治には新聞配達の知人がいたという。ポケットにあめ玉を入れ、子どもに出会うとそれを与え、病気の人がいれば慰めの言葉を掛けて配達の歩を進める人だった。

「東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ」。

この感動的な詩は17年間新聞を配り続けた知人の影響が強かったという。先の台風18号の折、和歌山で、風で倒れた木にバイクがぶつかり新聞配達中の男性が亡くなった。

「雨ニモマケズ」の詩をこれほど厳粛な気持ちで思い浮かべたことはなかった。10月18日は「新聞配達の日」日本新聞協会が募集したエッセーに「新聞配達をしていたお父さんが、届きたての新聞を読み聞かせてくれるのが好き」との小学生の話があった。

配達制度が特徴の日本の新聞はこうした配達員と家族に支えられている。

プロ野球

2009-10-18 06:30:38 | Weblog
日本一を目指す戦いを控えたプロ野球界は、人事の季節でもある。新しい指揮官や参謀の名前が次々と報じられる。

いま一番の注目は、楽天球団の野村克也監督の去就だろう。弱小チームを2位に押し上げ、日本一も狙おうという矢先に、今季限りのクビ通告である。

契約満了という申し出に、「冷たい球団」と毒づく監督。いいトシをした大人の争いには、ほかからはうかがい知れない事情があるに違いないが、戦いの駆け引きなら監督の方が数段上。

ファンの同情を味方に付けている野村監督は、丹後の生まれ。厳しい風土で育った。「オレは日本海に咲く月見草」というボヤキが有名だが、最下位の屈辱も優勝の栄光も球歴に刻み、毒舌も健在。

随分と派手な月見草である。「老人力」の見本のような74歳の指揮官は、次の一手を思案する気配である。

球場外の駆け引きの方が面白いプロ野球である。

サプライズ

2009-10-16 06:12:26 | Weblog
サプライズのひと言である。選考基準が「チェンジ」したのかと一瞬耳を疑ったオバマ米大統領へのノーベル平和賞である。

就任から9カ月余、核なき世界を宣言したプラハ演説から半年である。賞は、実績や結果に授けられるのが普通である。それが、現在努力中の者に授けられる。

一番驚いたのはオバマさん本人かもしれない。地上最強の核保有国の大統領が平和賞とは皮肉にも思える。

核なき世界への努力を後戻りさせないために縛りをかける受賞にも見える。平和と言う考え自体が「途中経過」のようものだ。

戦争をしていた宿敵同士が、和平の席に着いたら平和賞に輝いたこともある。その後はまた戦争だった。賞は未来のことまで責任は持てぬだろうが、ノーベル平和賞の難しさもそこにある。

仮にオバマさんが「大統領を辞める時、核なき世界が前進していたら賞を頂く。それまで受賞はご辞退」と言えば世界は本当に感動するだろう。が、過去に対してではなく、未来の夢に与える賞であってもいい。


戦闘機

2009-10-14 07:02:00 | Weblog
日本の次期主力戦闘機(FX)と目されF35の性能に関する情報提供料として、米政府が10億円を要求しているとのニュースがあった。

1機90億円のF35を何機買うかまだ不明だが、本体とは別に機密費が要求されるのである。共同開発の英豪などに開発費を配分する必要があるからという。

レーダーに補足されにくいステルス性能は購入後に提供される。日本は「足元を見られている」との声もあるが。逆に米の足元が見えないか。最新鋭機が米単独で開発できない現実が浮き彫りになる。

中国で軍事パレードがあった。過去に比べて戦車が減りミサイルが増えたと言う。旧ソ連と対立していた時代の主力は戦車だった。中ロ戦争の心配が消えて減ったと説明されている。

こうなると、21世紀世界の仮想敵は国ではなく「時代」のように思えてくる。兵器生産は今も「矛盾」の故事に似て、時代の変化に勝つための新型の「矛」(ほこ)や「盾」(たて)が自己増殖する。

不要不急の予算削減に悩む時代に億単位の請求書が届く。これほどの矛盾もなかろう。

台風

2009-10-12 06:24:59 | Weblog
過去10年で最強と言われた18号台風襲来のさなかに、南太平洋で大地震が発生、日本も津波に注意との一報が入った。

台風と津波が同時に襲ってくる悪夢がよぎった。最近の災害事情は悪い方にすすんでいるように思う、太平洋側に上陸した台風が衰えないまま東北・北海道を襲うケースが増えているとみる専門家もいる。

東海地震は東南海・南海地震と同時発生の恐れがある。最悪の事態を考えて対象するのが防災行政の基本だろう。「一日前プロジェクト」と題した政府の防災冊子がある。

もし地震や水害が明日来ると分っていたらどう対処するか被災者の証言集だ。「頼りは近状の人」「逃げるが勝ち」などの教訓が続く中に「寝る前に枕元に服をたたんで置く」という素朴なのがある。

いつ何が起きるか分らない世の中である。就寝前に最悪を考え、それでも心静かに、備えあれば憂いなし。