デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

2009-01-31 07:20:43 | Weblog
旧暦の正月を祝う中国が話題になっている。出稼ぎに行けない人、逆に、お金がなくて帰省できない家族もいる。

米国発の不況寒波が今も旧暦が支配する国の隅々にまで吹き込んでいる。昔から「暦づくり」は権力者の専権事項だった。

政治は土地と人民と時間を支配した。適切な農耕日程を定めるのが統治者の重要な仕事だったからで、日本も伊勢神宮が全国一律の暦を独占的に作ったが、中央の権力が衰退すると力のある地方は独自の暦を生み出した。

大阪暦、薩摩暦、会津暦、金沢暦と呼ばれる地域に合った独自の暦が藩政期に広まり重宝されたという。

しっかりした政権になるには、確固とした自らの暦を持たねばなるまい。

朗報

2009-01-29 08:02:41 | Weblog
朗報は、連鎖反応でやってくることもある。ゴルフの石川遼選手のマスターズ出場決定にそうして、日本の高い技術を示す衛星8個を積んだH2Aロケット打ち上げの成功だ。

まだ高校生の石川選手が生まれた17年前は、バブル崩壊が表面化し、景気悪化の坂道に転がり込んだころである。

湾岸戦争のぼっ発、ソ連の崩壊、と激動の出来事があった。海部内閣から宮沢内閣へと交代し、政治も迷走の影が差し始めた。

純国産ロケットの運用が始まったのは、その後3年後、打ち上げられた15号機は、東大阪の町工場が作った衛星や高専生が作成した観測衛星も宇宙に運んだ。夢を実らせた人たちである。

石川選手はゴルフを始めて11年目、衛星打つ上げは計画から7年がかかった。列島が元気を失ってしまった時でも、かいた汗は報われる。



事件事故

2009-01-27 09:41:00 | Weblog
事件事故にも季節で変動がある。雪が降るとスリップ事故が増える。逆に減るのは泥棒だそうだ。足跡が残るからだという。犯罪心理学的には実に単純な法則である。

最近の科学捜査といえば「DNA鑑定」だ。未解決事件が急展開するもの珍しくなく、時効制度見直し論の背景の一つにもなっている。

過去に証拠とならなかったものが今は立派な証拠になるのである。最近の警察庁の発表にもあったように、刑法犯が減少しても重大凶悪事件が起きれば、体感治安は悪くなるばかりだ。

検挙率がわずかに低下していることも気になる。犯罪を減らすのは警察力より「社会の力」だと思うが。



冬のワシントン

2009-01-25 06:43:04 | Weblog
冬のワシントンから、春の祭典のような華やぎと熱狂が伝えられた。初の黒人大統領就任に沸き立つ人たちも、春を待ち望み、春の兆しをつかみたいと切望している。

深刻な金融危機に見舞われ、果てしないテロとの戦いを抱える大国は、さながら冬の厳しさのただ中にある。

大群衆の祝福を受ける新大統領にならうように、麻生首相も公邸に移った。当面は「単身赴任」のわび住まい、と報じられている。

どちらの指導者の方に、寒の厳しさが身にしみているのだろう。

称賛

2009-01-23 08:09:40 | Weblog
称賛やまず米国の新ヒーローになったのは、奇跡的な不時着を成功させたあの機長である。オバマ新大統領の登場前に大惨事を回避した安堵感が重なって見えた。

不時着は機体がグライダー状に飛行したことになったという。機長は米空軍では優秀なパイロットでありグライダーにもすごい腕前だという。その経験が活かされたのだろう。

サレンバーガー機長は当然のことをしただけという。推進力をなくしながらも神がかり的な腕で全員を助けたのはハドソン川の奇跡だ。



暮らし

2009-01-21 08:40:32 | Weblog
平々凡々と同じことを繰り返す普通の暮らしも、いざ維持していくとなると難しいものと、つくづく思う。

産業界の減産が伝えられている。年末年始にたっぷり休んだのに再び連続休暇が続くという。生産調整は各業種に広がっている。

順調に回転していた社会の歯車が狂った人も多い。朝起きて行くところがないのは辛いだろう。が、普通に暮らせる日々は必ず戻る。

時計の針は回り続け、朝の来ない夜はない。日本人はこう信じ何度も危機を乗り越えてきたのだ。

乾パン

2009-01-19 07:25:43 | Weblog
災害時の備蓄品として重宝される乾パン。全国で数社とされる製造元の一つ。北陸製菓では、かけがえのない商品として大切に扱われている。

同社は1918年、前身の「日本あられ」として設立。第2次世界大戦中に原材料のもち米が入手困難になり、あられが製造ができなくなったところ、陸軍の指定工場として乾パンの製造を始めた。

戦後、大都市の乾パン工場が爆撃を受けていたため、戦火を免れた金沢の工場で作った乾パンが配給用、給食用として全国に広まっていった。

それからも、作り続けたのは戦中戦後の「国民の空腹」を満たしてきた誇りがあったからという。

高度経済成長期に一度、生産が途切れたが、災害が続発する近年、再び注目を集めるようになった。



結婚観

2009-01-17 06:57:50 | Weblog
結婚はしたいが、お金がないとできない・・・。結婚情報サービス会社、「オーネット」
(東京)の調査で、今年の新成人の結婚観があきらかになったという。

経済状況の厳しさに将来のへの現実的な視点が垣間見れる。先月12~15日にインターネットで調査し、新成人の男女833人から回答を得た。

「結婚したい」新成人は80.4%に上がったが、「経済的な基盤がないとできない」も85.2%で前年調査より約15ポイント増加。

不況の影響で「結婚を先延ばしする傾向が強まると思う」は65.7%で、「早める」の7.9%を大きく上回った。

「家庭の経済的生活を支える責任は夫にある」と考える男性は65.0%だったのに対し、女性は43.3%。一方で「相手の収入で生活の豊かさが決まる」とした女性は67.7%に上がった。

試練

2009-01-14 07:50:02 | Weblog
新婚の花婿に冷水を浴びせ、1年の防火と家内安全などを祈願をする奇祭、「水祝儀」が12日、福島県いわき市の愛宕神社で行われたそうだ。

昨年結婚した婿さんら3人が浴衣にわらじ履きで砂を盛って作った水洗い場に登場。未婚の若者4人が近くの井戸からくみ上げた冷水3回に分けて浴びせた。

儀式は1時間以上にわたり、3人は腕組みをした格好で震えながら寒さに耐えた。ここで結婚すると一つの試練が待っているのである。

レントゲン

2009-01-12 08:27:17 | Weblog
第1回のノーベル物理学賞の受賞者はドイツ人でW・レントゲンである。X線の発見による功績で1901(明治34)年のことだった。

まさにこの賞にふさわしい人を選んだといえよう。X線のおかげでどれだけ、多くの人命が救われたことか。

科学や産業界への寄与も数知れない。「彼はこの発見からなんの金銭的利益も得ていない」と発明王、エジソンは感嘆した。

金銭や名誉にあくまでも無欲だった。特許は取らず貴族の称号は断った。1923年亡くなったときは第一次大戦後のひどい貧困の中にあった。

清貧とはこうした人をいうのかもしれない。