デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

加減

2007-09-30 06:45:42 | Weblog
どこまでなら許されるか。千葉県では缶ビールを万引きした男性に暴行して死亡させたスーパー店長がいる。

神奈川県では電車内で悪ふざけをした。男子高校生を平手打ちした巡査長が、傷害で現行犯逮捕された。

スーパー店長は論外でも、平手打ち警官には同情の声が殺到している。だが調べた県警は“美談ではない”と困惑顔だ。

飲酒の上での行き過ぎた行状だった。もう少し手加減、いや手を出してはいけなかった。ほどよく調節することを加減というが、最近は経験不足で知らない人が増えた。

料理でのさじ加減、塩加減などが例だろう。一方、政治家の政治資金収支報告書の訂正続出。

こちらは“いいかげん”の証明か。

ちゃら

2007-09-28 07:03:49 | Weblog
“ちゃら”という言葉がある。上品と言い難い。そもそもが“いいかげん”、“でたらめ”といった意味である

“ちゃら”にする。とは差し引きゼロにすること。転じて貸し借りがなくなった時に使ったりする。

いきなり安倍首相が辞任を表明した。ちゃらにしょうとしたのではないか。難問が山積している。支持率低下も頭が痛い、ものも言いよう。“局面の打開”、や“けじめ”で差し引きゼロ。

つまりちゃらである。与、野党とも戸惑いを隠せぬ状況になった。あまりに唐突だったからだろう。

根回しや裏工作が横行するのが政界だと思っていたらかようなことが起きたりする。私たちの国はどうなってゆくのか。心細い。


天才テノール

2007-09-26 06:29:54 | Weblog
1935年、イタリア北部モデナで一人の男の子がこの世に生を受けた。母親は既にしてその瞬間、わが子の輝かしい未来を予感したという。

「なんてすごい泣き声・・・」。彼女は医者にそういったのだ。オペラ歌手パパロッテさんの話。

美しい高音で知られた、その天才テノールが亡くなった。ほとんど神話的存在。ニューヨークの野外公園では50万人を集め、ベルリンでは165回ものカーテンコールを浴びてギネスブックに載ったこともある。

トリノ五輪開会式での、「誰も寝てはならぬ」の熱唱は記憶に新しい。ナゴヤドームのこけら落とし公演を行ったが、宿泊した名古屋のホテルは巨漢に合わせ、最高級スイートのシャワールームを改造しなければならなかった。ステージは、絶好調。

だが、引き揚げてきた”王様“があまりに汗みずくなので舞台袖にいた関係者は驚いた。もっとも、あるインタビューで本人は「歌うことは汗をかくことだ」と。

友人の本によると、12歳の時に原因不明の症状で死にかけたが、なぜか回復したのだという。

神様が世界に与えた猶予期間もついに尽きた。



総裁

2007-09-24 06:59:13 | Weblog
つねに「戦う政治家」でありたい。安倍首相は51万部を売った著書「美しい国へ」(文芸春秋)で宣伝した。

「政治家は(目標達成へ)淡白であってはならない」と元外相の父親から学んだ教語も披露した。

だが、戦うどころか、実にあっさりと政権を放り投げてしまった。で、ごうごうたる非難である。

社説で「こういう首相がわが国のトップリーダーであったことを恥ずかしく思う」(毎日)とまで書かれるあるさま。

かくも宰相への目は非情だ。首相は入院、焦点は後継者選びである。著書「とてつもない日本」(新潮社)を手に麻生太郎さんが先行かと思いきや、派閥談合で福田康夫さんが総裁に、でも、政界の一寸先は闇。

二百十日

2007-09-22 07:13:49 | Weblog
こうしたことになるといちいち感心する。昔の人は二百十日(9月1日)、二百二十日(9月11日)を恐れた。

台風の警戒日である。なぜか秋のこの日前後は強風、大雨に襲われる。それが見事に的中する。

二百十日、二百二十日のいずれも立春から数えた日にち、もっとも台風の言葉が使われ出したのは明治末期かららしい。

それも颶風(ぐふう)といった。そのままだったら今ごろ颶風9号と呼んでいたかもしれない。

昔の人は台風にまず農作物への影響を考えた。実ったばかりの稲の被害は人々の生死をも左右した。

9月9日

2007-09-20 06:54:52 | Weblog
9月9日は重陽。菊の節句でもあった。中国では奇数を陽の数として尊ぶ。したがって9は最高に縁起がいい陽の数字。

それが重なるのだからめでたい。日本では“苦”を連想して嫌う人もいるのだが。9といえば何かと野球にかかわる数字である。

守る選手は9人、9回で一応の決着がつく。もっとも最初に作られたルールはすごかった。どちらかが21点取るまで続く、選手はへとへとになっただろう。

最初はボールは9球で一塁に出た。これは投手にずいぶん有利である。イチローの7年連続200安打なんてありえない。

いかに野球を楽しむか・・・そのためにあれこれるーるを改正した知恵者がいて今日がある。

老人の日

2007-09-18 09:04:12 | Weblog
ちょっと驚く、辞書で“初老”を引くと「40歳の異称」とある(日本国語大辞典)。周囲を見渡すと同僚は初老すぎだらけ。

さすがに辞書は「現在では50歳から60歳前後をさすことが多い」と補足する。昨日は「老人の日」。

「老人週間」も始まる。以前は9月15日とくれば「敬老の日」だった。聖徳太子が四天王寺に悲田院を設立した日という。

悲田院はいわば弱者の施設、それなりに祝日の根拠があった。9月第3月曜日の「敬老の日」に根拠はない。

それはさておき現在、お年よりは年金記録の混乱などさまざまな不安を抱いている。こうした時だからこそ盤石であってほしい政府。だがその主役が今はいない。


自殺者

2007-09-16 07:00:43 | Weblog
アメリカの自殺者は1年におよそ3万人、世界的に考えれば、その数は恐ろしいほど多い。米国の半分の人口というのに、もう9年も連続3万人を上回っている日本の状況は、とうに「恐ろしいほど」を超えてしまっている。

昨年10月に自殺対策基本法が施行されて政府もようやく予防に重い腰を上げた。16日までは自殺予防週間である。

自殺の大半が自殺時にうつ病などの精神障害と診断できる状態だった。それでも「自殺は複数の要因が絡み合って起きる」という。

だから医学だけで防げるわけではない。「死にたいほど苦しい」と打ち明けられ、それを受け止められる社会が必要だと。

「いのちの電話」など、各所にある相談活動の意義は大きい。

トマト

2007-09-14 07:09:50 | Weblog
「農協じゃあるまいし」などと、最初はけなされたそうだ。威厳がないという声も。その名は「トマト銀行」。

もう20年近くも前。普通銀行への転換を機に山陽相互銀行が改名した。結果は大きな話題になり、1988年の流行語大賞にも選ばれた。

翌年度の預金の伸びは第2地銀で1位。ネーミング効果は1兆円とも言われた。そのトマト銀行と同じ岡山市にある一つの会社が最近、破産に追い込まれた。

「中国食品工業」。同社の名前入り商品をスーパーの店頭などで見た消費者が抗議するなどして取引が減少したのが原因という。

もちろん影響したのは、このところ続々出てきた中国産食品の安全問題。中国食品工業が扱っていたものの6割は中国産以外、社名の中国もチャイナではなく中国地方の意と言う。

この時節に、「中国」と「食品」を名に持っていたばかりのとばっちり。こんな結末は社名をつけた時には思いもよらなかったはずだ。

ことほど左様。ネーミングは、うかつにはできない。

ネットカフェ

2007-09-12 07:54:58 | Weblog
最近、厚生労働省が、いわゆる「ネットカフェ難民」の実態調査をした。住む家がなく寝泊まりのためインターネットカフェなどを週に3日以上利用する人は全国で約5400人(推計)にのぼるという。

大半は、働いているのにアパートなどに住む余裕がないワーキングプア。4割が路上生活を経験しており「広い意味でのホームレス」という支援者もいる。

半数はフリーターに代表される非正規労働者。小泉時代に製造業への人材派遣を可能にする法改正があり年々増えている。

日雇いの仕事でやっと生きているといった人も少なくないのが「豊かな日本」だ。経済協力開発機構が昨年発表したところによれば日本の相対的貧困層の割合(2000年)は加盟国中、米国に次いで実に2位。

「不平等の度合いが増している」と注意まで受けた。「難民」の呼び方に複合カフェの業界団体が異を唱えているけれど、当事者たちは社会のありようにこそ異を唱えたいだろう。