BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

プラハの風景写真 「ペトシーンの丘」と「飢えの壁」

2021-12-12 | エトセトラ
チェコ・プラハに住む友人から送られてきた、「プラハの風景写真」です。

プラハを流れるヴルタヴァ川の左岸にある、「ペトシーン (Petřín) の丘」と、そこに造られた「飢えの壁 (Hladová zeď)」の写真です。



ペトシーンの丘の標高は約327m。頂上には、1891年に建てられた展望タワーや、市街地が眺望できる公園があって、ケーブルカーを使って登ることも出来ます。

その名前の由来は、岩を意味するラテン語のpetraから。ここから運び出された岩石が、プラハの建物の多くに使われているそうで、また、ここには昔、王家のブドウ園があったようです。

夏に撮られた写真です。
まずは、丘の下にある、「正義の宮殿」(Justiční palác、裁判所) です。 (上の写真の左下の方)



前庭には、時の落下(Propadliste casu, Fall of Time) という「噴水」があります。



かつては、この場所に、ソビエト軍戦車が記念碑として、1945年7月~1991年6月まで置かれていました。



それでは、樹木が茂った小道に沿って、丘を登っていくと…



1360~1362年にかけて、カレル4世が築かせた高さ4~5mの壁があり、これが「飢えの壁」と呼ばれています。



そのいわれは、飢餓から人々を救うために必要のない壁を造らせ、労働の代償として食事と服を与えたという、美談が残っています。



しかし、実際には、プラハ城のある丘からここを通ってヴルタヴァ川側まで造ることで、城下のマラー・ストラナ地区の南側を防衛する塁壁になっていました。



築かれた壁の上部は、歯の様な形をしています。これは何か噛む物をもたらすように、との皇帝の願いが込められています。と言われていますが、ギザギザは狭間 (砲門や銃眼) の役目を果たしているそうです。





観光地の常なのか、壁面には、イニシャルなどの落書きも多数あります。



中腹からの眺めです。

ヴルタヴァ川の右岸にある国民劇場や、遠くにシジコフ・テレビ塔が。



聖リュドミラ教会や平和公園が。



イラースクーフ橋と、たもとのダンシングハウスなど、美しい街並みを望むことが出来ます。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする