1. Atrocity Exhibition
2. Isolation
3. Passover
4. Colony
5. A Means To An End
6. Heart And Soul
7. Twenty Four Hours
8. The Eternal
9. Decades
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8・9は名曲ですが、アルバム全体としては、たいしたアルバムではないと思います。
むしろ、出来の悪さばかりが、目立つ、質の低いアルバムです。
自分は、この2曲以外を聴くことはないです。
いかにももっともらしいジャケット。
そして、イアン・カーティスが、首吊り自殺をした後に出たアルバムという背景。
そして、それを「食いもの」にしようとした音楽メディア。
そういうトライアングルのウソが、このアルバムには、いつまでもつきまとっています。
実に、うさん臭いアルバムです。
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死をもってでしか、神格化出来ない音楽・死を売り物としないと成立しない音楽というのは、音楽として最低だと、自分は確信しています。
だから、確信犯としての尾崎豊も、ニルヴァーナのカート・コパーンも、そして、このジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスにも、全くシンパシーも感じないし、割り切れない思いがします。
必ず音楽そのものより「死」が先に来るしかない音楽家というのは、結局、その程度の能力しか無いのだと思わざるを得ません。
本来、素晴らしい音楽であるならば、その音楽を作った人が死のうが死ぬまいが、そういうこととは別に、音楽が音楽として、独立してあるべきなのを、その「音楽そのもの」よりも、「死に方」が先に来ること自体、愚の骨頂です。
自分には、このアルバムが、様々な音楽雑誌で、80年代のベスト10枚に選ばれていたことに、実に、キナ臭い思いをし、情けなくなりました。
多くの記事は、その「死」について語るばかりで、そういう雰囲気で、他人の死に酔っているだけです。
あまりにも音楽を馬鹿にしている。
あまりにも80年代を馬鹿にしていると思ったものです。
そして、そういう音楽雑誌はゴミであり、こういうものを選ぶ人というのは、結局、何も聴いてこなかった、音楽を聴く耳を持たない愚劣な人なのだろうとしか思えないのです。
また、そういうメディアにだまされてしまう人々というのも、音楽を聴く資格は無いものと思います。
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PS:よく、人が死ぬと、急に評価をする人、急ににわかファンになる人がいます。
自分は、本田美奈子について、死に際して、批判的なことを書いた際に、このブログに言いがかりをつけてきた人々がいました。
が、こういう人間こそ、危険人物であり、一番信用がおけない人間だと思ったものです。
こういう人とは、永遠に、友達にはなりたくないですね。
ちょっと、共感を覚えましたのでコメントを。
音楽にせよ、絵画にせよ、文学にせよ、自死によってアーティストが終止符を打つことはよくある。また、一生を全うするアーティストも普通にいる。
死後しばらくして、その人の評価が上がることもよくある。
けれどもそれらは、その芸術が高い質をもっていたからこそ。
生み出されたものは、その人の生死には関係なく、常に我々に感動を与えてくれるものです。
亡くなったから急にスポットを当てたがるのは、商業主義のマスコミの記憶の持続力がないので、ただ慌てているだけだと思います。所詮、商業主義のマスコミの記憶能力で、芸術の長い長い歴史を測ってはいけない。
自分と向かい合い、自分のココロに耳を傾けることだと思います。
大竹伸朗さんは、「現代美術と言われるものに、面白いものはない」と言っていましたが、人それぞれ、「他人の言うウソ」にだまされず、自分のココロに、自分が本当にどう思っているのか、耳を傾け続けることだと思います。
大竹伸朗さんは、作る側として、こうも言います。
「何ヶ月も時間をかけて描いた絵を、ダメと思ったら、10分で潰す勇気を持つこと」と。
自分も何の情報もなく出会えたなら、このアルバムをまっすぐに聴いて、評価できたのかもしれません。
ただ、出会った時には既に、「JoyDivision幻想」みたいなものが出来上がっていました。
そして、評論家たちは、何か似た音があると、JoyDivisionの幻影と語りました。
こうやって人の死を担ぐ人々を、やっぱり今でも信じることは出来ません。
情報の無い状態で音楽に向かい合いたいものです。
ロバートワイアットの「シップビルディング」が入ったアルバムでした。
ゲイリー・ニューマンは、よく「全部同じ曲」と批判されますが、自分にとっては、偉大なるテクノの先駆者です。
こすてろさん、是非、また、たまには、遊びにきてください。
よろしくお願いします。
最近MのNew York,London,Paris,MunichをCDで買いなおしました。結構好きなんですよね。
昔、高校生の頃は、エルビス・コステロの歌い方、声が好きになれなかったんですが、歳とともに、だんだんわかるようになってきました。
自分もやっとそういう歳になったんですねえ。
そういえば、ShipBuildingの日本盤のシングル持ってますが、B面のタイトルが「コステロ音頭」(笑)。
本当は、world and his wifeという曲なんですが、なぜ、それが、「コステロ音頭」に?
疑問です。
ちょっとショック(T_T)
曲名って最近は良くなったけど、昔は確かにひどかった・・・
KISSの地獄の~とかね。中学生のとき、LOVE GUNが出て、ラヴ・ガンってタイトルで、ほっとしたね!
地獄の鉄砲とか地獄からの火縄銃なんてタイトルだったらどうしようかと思ったよ。
遅くなってすみません。
でも、早く老成した自分でも、コステロは、すごく遠くに感じました。背伸びする高校生には、オトナになるには、時間が必要な部分もあるのだと、言っているように思ったものです。
「ヘンなタイトル」の曲は、傑作もあり、愚作もあり、とんま作もあり・・・当時の音楽業界の、担当者たちの苦労や楽しみが見えて面白いですね。
そういえば、昔、ロッキンオンのマンガで、医者に「君は、ラブガンだ!」と指さされるシーンがあったのを、急に思い出して、独り笑ってしまいました。
「恋のガン」というのは、面白い表現です。