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「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

I日記

2010年06月06日 | I日記
いまぼくは片手でこれを書いてます。左腕にIが寝ているからです。

とても不思議なことだけれども、そしてちょっと恥ずかしいことでもあるかもしれないけれど、ぼくは、Iがぼくに似ているのではなくてぼくがIに似ているのではないかという思いにとりつかれている。Iのなかに自分を見るのではなく(探すとしたら自分のというより妻の面影だったりする、いや、一番やってしまっているのは父の面影探しだ)、自分のなかにIを探してしまう。なにをしているんでしょうぼくは。Iが言語を話すようになったらぼくは「父」をやることになるだろう。その手前の不思議な時間。

Iはともかくダンスや歌が好きだ。乳児に共通のことなのだろうか。昨日は、朝、『シェルブールの雨傘』を一緒に見た。ギャハハ笑っていた。

昨日は、外出日。大学での仕事を四時頃終えると、夕方には國學院大學の常勤・非常勤の親睦会に出て、さらに夜にドイツの大学で舞踊論の博士論文を提出した旧友と渋谷のカフェ・アプレミディ(久しぶりに行ったら座席数が増えていてその分賑やかに、若干猥雑になっていた)でおしゃべりした。

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