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「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

『マラルメの想像的宇宙』ジャン=ピエール・リシャール著、田中成和訳

2005年04月13日 | Weblog
を近くの大学から借りてきた。

大著。約750頁。まだ丁寧には読んでいないのだが、マラルメにとってバレエ・ダンサー(踊り子)あるいはロイ・フラーなどの新種のダンサーがいかに彼の詩の重要なアイコンであったのかを理解するには、大きな一助になるだろう。随分言及箇所が散見される。けれど、解るとなんだかなーな気持ちになりそうな予感。もっと動きの議論が出てくるのかと思ったら、ダンスはマラルメの過剰な読み込みのための素材であって、それ以上ではないよう、どうも。象徴主義というのは、やはり、象徴するものが象徴されるものをそういう風にいいように使うことでもあるのか、どうか。