バイクの個性は何によって決まるかというと、フレームやキャスター角、タイヤ、ホイールベースなんか色々あってそれらの総合なんですけど、何かひとつといったらやっぱりエンジンですよね。
XT125のエンジンを196㏄まで大きくしたのがXT200、このエンジンは後のセローまで引き継がれる息の長いエンジンです。
腰下はクラッチ以外は触っていませんが、腰上は新品のようにして組みなおしました。毎回思うのは、指では押すことができないほど強力なスプリングが組み込まれたバルブを押さなければならないカムやクランクには申し訳ないほど重労働させているなぁ、おまえらばかり、ごめんなぁということ。
シリンダーにはクロスハッチングがまだ残っていました。まだまだいけたってこと。でもまぁ、分解しないことには状態がわからないからなぁ。必要ないかもしれませんが、ピストンリングも交換です。
タペットのカバー部分(シリンダヘッドサイド3)にご覧の通りすごいズレがあるんですよ! んも~、こういうもの作って平気な顔して売ることが信じられない!!
訳あって現在XT200に乗っています。
機械的精度の悪さ、新車での組み立て不良は、当時のヤマハあるあるですね。でも、そういう欠点を許容しつつ乗ってしまうと楽しいのがヤマハですね。
XT200は、仰る通りTWやセローの源流となる生きた化石です。私は以前セロー初期型(キックオンリー)も所有したことがあった経験があるので結果的に、TWやセローの試作車のような感じがします。デコンプが無かったり、チョークレバーがなくキャブの近くに申し訳程度にチョークノブがついていて使い勝手が悪いことこのうえありません。驚くほど振動が激しく、バランサーがついている車両とは信じられないくらいです。
でも何かと愛嬌があるのもXT200です。純正でほんとに小さな機械式アナログタコメーター、乾燥重量98kgは、当時の4ST125オフ車でも軽量な部類でした。アクセル全開でももっさりした加速はDT200では味わえないマイルドさです。
またお邪魔させてください。
なんとXT200ですか! すばらしい!! インプレなどでは誉め言葉が多いため、勝手に隠れた名車のイメージを持っています。やっぱり軽量っていうのが何にも勝っているのでしょうね。
XT200ってデコンプが付いていないんでしたっけ? てっきり付いていて、その名残でTW200のロッカーアームにも痕跡があるのかと思っておりました。