イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

時間の匂い

2019-03-06 | その他
ひなまつりの季節になると時々テレビでも紹介される場所にいってきました。
神奈川の開成町にある瀬戸屋敷という築300年の古民家です。
天井の梁は囲炉裏の煙に燻されておいしそうな色になっています。
鉄は錆で朽ちてしまう年月なのに、木材って堅牢だなぁ。



室内にはたくさんのひな人形に、それを上回る「吊るしびな」が飾られています。
吊るしびなは高価なひな人形の代わりにと手作りされた可愛い人形やおもちゃなどを吊るしたものです。
山形、静岡、福岡の吊るしびなが有名だそうですが、むかしの田舎では普通だったのではないのかなぁ。
人の視線が苦手な僕は、立派なおひな様たちの熱視線にたじたじですが、吊るされたお飾りがそれを和らげてくれているようです。
ちょうど園児たちが訪れて、かわいい声が吸い込まれていい雰囲気!



この古民家とほぼ同い年の享保のひな人形。
色が淡く溶けだして他とはちょっとオーラ(?!)が違います。
目や口が小さく、のっぺりとした面長~~~い顔。
笑っちゃいけないが、他と比べると、長~~~いなぁ。
脆く儚い美的感覚は時代とともに。

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